東北地方の日本海側にある山形県は、夏はとても暑く、冬は寒くて深い雪に覆われる地域です。しかし、夏も冷涼で、野菜栽培に適している地域もあり、一年を通じて味わい深い野菜や果物がたくさんとれる農業王国でもあります。そのため、業務用野菜卸でも山形産の野菜は全国でも人気があります。
そこで当記事では、山形の旬のおすすめ野菜をご紹介するとともに、山形産の野菜を豊富に扱う野菜卸業者を3つ取り上げたいと思います。山形の野菜をメニューに取り入れたい飲食店やスーパーの方は、ぜひ参考になさってください。
春から初夏の人気野菜「アスパラガス」
山形県産アスパラガスは、味が濃く、甘味が強く、サイズが大きめで料理の主役をはれる存在感があり、高い人気がある野菜です。
アスパラガスの栽培適地は、冷涼な気候と肥沃な土壌なのですが、山形県では最上地域、置賜、庄内地域で生産されています。令和元年の山形県のアスパラガス産出額は全国3位であり、10年前と比べ2.4倍も生産額が伸びており、山形を代表する全国レベルの野菜です。最上や置賜地域では露地栽培が盛んで、春だけでなく、夏から秋まで管理を続けて収穫する「二期どり栽培」が有名です。また荘内では雪解けの速さを逆手に取ったハウス栽培により、露地栽培よりも長期間収穫できます。
アスパラガスの若茎の90%以上は水分なので、元気な株を育てるには水やりが大変重要です。夏場になると美味しくて良質な水を毎日与えていることも、山形県産アスパラガスが美味しくて人気がある理由なのです。
アスパラガスにはビタミンC, E, Kが豊富に含まれており、大きくて甘いため、どんな料理でも美味しくいただけます。
甘くてビールのつまみにぴったり「えだ豆」
山形県産のえだまめは、全国第2位の生産量を誇っており、山形を代表する野菜の筆頭に挙げられます。
山形県内では、地域によって様々な品種のえだまめが生産されており、7月下旬から10月上旬にかけてたくさん出荷されます。
庄内地域特に鶴岡市を中心に栽培されているのが、「だだちゃ豆」。
「だだちゃ豆」は100年前から栽培されており、濃厚な香りと甘味・うま味が特長のえだまめです。
JA鶴岡では、平成9年に「だだちゃ豆」の商標使用権を取得し、だだちゃ豆の伝来の味や、だだちゃ豆のさやの形状を守っています。
このほか、JA庄内たがわでは、鶴岡市、三川町、庄内町で生産されている「庄内たがわちゃ豆」、JA庄内みどりでは、酒田市で生産されている「庄内ちゃまめ」を扱っています。
塩ゆでした「えだまめ」は、夏から秋にかけビールのおつまみに最高です。夏になると、全国のスーパーの店頭にもたくさん並ぶので、ぜひまとめて買って塩ゆでしてみてください。業務用野菜卸でも、山形県産のえだまめは、大変人気がある商品なので仕入れにも力が入ります。
春の訪れを教えてくれる「たらの芽」
「たらの芽」は「たらの木」の新芽で、ほのかな苦味とほっくりとした食感から、春の訪れを伝える食材として「山菜の王様」とも呼ばれるほど人気があります。
全国有数の山菜の産地である山形では、山でとるだけでなく、促成栽培による山菜の生産が大変盛んです。「たらの芽」もその一つで、山形県の生産量は全国1位です。
たらの芽の品種で人気があるのは「春かおり」です。「春かおり」は山形県最上総合支庁産地研究室で育成された新品種です。生育が旺盛で、芽がしっかりしていて、赤みが少なく、トゲが少ないことです。まろやかな山菜の香りと苦味が特徴なので、春の訪れを感じられることでしょう。
料理としては、天ぷらが代表的ですが、酢味噌和え、ごまあえも美味しいです。
山形県野菜を扱う山形の特徴ある業務用野菜卸2選!
ではここからは、山形県産野菜を扱う山形の業務用野菜卸業者のうち、特長のある野菜卸をふたつご紹介します。
飲食店などで、山形県野菜の仕入れ先検討の参考にしてみてください。
有限会社安全野菜工場
有限会社安全野菜工場は、創業以来、「完全人工光型植物工場産」の安心・安全な農薬不使用の野菜を栽培・販売しています。
洗わずともそのまま食べられる、年間を通して安定して供給できるサンチュなどの葉物を中心とした植物工場産野菜と、アスパラガス、キノコ、カボチャ、里芋、トウモロコシなど露地栽培で収穫した美味しい野菜を、全国の取引先に卸しています。
会社公式ホームページ:安全野菜工場 | Safe Vegetable Plant
山形青果センター株式会社
山形青果センター株式会社は、柔軟性を持った配送機能と、スピーディで確実な物流機能を活用し、生産者の方が心をこめて育てた青果物を新鮮で美味しい状態でお届けしています。
また、生産者とのコミュニケーションを大切に、定期的な現地講習会、産地視察などをおこなっています。
さらに、山形青果センターでは、品質や美味しさに優れていても、生産数が不安定な野菜や、そもそも生産量が少ない野菜など、市場ではなかなか流通させる事が出来ない野菜も販売しています。
会社公式ホームページ:HOME 山形青果センター
まとめと、アジアインタートレード社のご紹介
以上、山形県産の美味しい野菜と、山形産の野菜を扱う野菜卸をご紹介しました。
地場の美味しい野菜は、その地域の野菜を知り尽くした野菜卸から仕入れるのも良い方法だと思います。ただし、お住まいの地域によっては配送の対象外になってしまうケースもあります。
こうした場合は、全国の卸売市場を通じて新鮮野菜を配送するシステムを持っている弊社「アジアインタートレード社」がお役に立てます。
弊社では、全国を対象に、お近くの卸売市場から、お目当ての野菜を最適価格で仕入れ、配送を受けることを可能にしました。
野菜卸をどこにするか悩んでいる飲食店のみなさん、病院や介護施設などで給食を作っている事業者の皆さん、山形県産の美味しいお野菜の取り扱いもありますので、ぜひ一度お問い合わせください。