2024年3月グリーンピースって結局何の豆なの?

グリーンピースが旬を迎えているので各地で豆ごはんが食べらている季節になりますね。主に関西地方で人気の豆ごはんですが、グリーンピースはさやえんどう、えんどう豆、豆苗は同じ植物からできていることを知っていましたか?人気、かつ良く見かける野菜なのに結局何の豆か知らずに食べている方が多いのでご紹介していきます。

 

グリーンピースは何の豆?

グリーンピース、さやえんどう、えんどう豆、豆苗は、すべて同じ植物の異なる部位や状態を指す場合がありますが、それぞれ若干異なるものです。

グリーンピースは、エンドウ豆(えんどうまめ)の若い実のことを指します。外皮が緑色で、内部に緑色の種子が詰まっています。一般的には生のまま調理したり、冷凍保存されたりします。

さやえんどうは、エンドウ豆の若いさやのことを指します。さやの内部にはグリーンピースが入っていますが、さやそのものも食べることができます。一般的には生のまま調理したり、茹でたりして食べられます。

えんどう豆は、グリーンピースの実の部分のみであり、さやは含まれません。エンドウ科の植物であるエンドウの種子全般を指します。さやえんどうやグリーンピースは、エンドウ豆の一種です。

豆苗は、エンドウ科の植物であるエンドウの若い苗や葉のことを指します。エンドウ豆が発芽してから成長した苗が豆苗として食用に提供されます。

部位や状態によって微妙な違いはありますが、グリーンピース、さやえんどう、えんどう豆、豆苗はどれも栄養価が高く、副材ですがバランスの取れたメニュー提案を彩るのに役立ちます。

 

 

グリーンピースの旬と産地

グリンピースの収穫は冬から春にかけて行われますので、まさに今の時期である3月~6月までが旬のグリンピースが出回る時期にになります。

グリーンピースは冷凍野菜や缶詰などでも見かけるため、輸入のイメージもあるかもしれませんが、生産量の日本一は和歌山県で、全国シェアは42.8%です。

生産量1位の和歌山県、2位の鹿児島県、3位北海道の上位3県で、国内生産量の約63%を生産されています。

特に、和歌山県については「紀州うすい」と呼ばれる特産品としても生産されていて、最初にご紹介したように関西圏で豆ごはんとしてグリーンピースが親しまれている理由の1つです。西日本ではおなじみの野菜ですが、生産量が限られるため、主に関西地域しか出回らないようです。

和歌山県がグリーンピース生産の盛んな理由は、温暖な気候が特徴であり、冬でも比較的穏やかな気候。このような気候条件は、グリーンピースの栽培に適しています。温暖な気候下で、グリーンピースの収穫が可能であり、生産量を安定させることができます。加えて、和歌山県は肥沃な土壌が広がる地域であり、土壌の栄養価が高いことがグリーンピースの生産に適しています。栄養価の高い土壌は、健康的で豊かな作物を育てるのに役立ちます。さらに、山岳地帯や河川が多く、農業用水の確保が比較的容易です。以上のような生産上の好条件と大都市圏である大阪に出荷しやすく非常に有利な土地と言えることが生産1位となった理由です。

 

生のグリーンピースと冷凍、缶詰どうちがうの?

せっかく今の時期に旬として調達できるグリーンピースですが、使い勝手の面、価格の面でも活用手段の多い冷凍や缶詰とのちがいについても見ていきましょう。

生のグリーンピース:

 

新鮮な状態であれば、栄養価が最も高い状態です。

生のままで調理されることで、栄養素の一部が失われる可能性がありますが、栄養価は比較的高いです。新鮮な風味や食感を楽しむことが1番のメリットです。保存期間が短いため、長期保存には適していない点がデメリットと言えるでしょう。

冷凍グリーンピース:

収穫後、すぐに凍結されたグリーンピースは一般的には袋詰めされて市販されます。新鮮な状態に近い栄養価が保たれていますが、凍結により一部の栄養素が失われる可能性があります。保存性に優れている冷凍グリンピースですが、解凍後の食感が生のグリーンピースに比べて若干柔らかくなったり風味は失われてしまいます。

缶詰グリーンピース:

加熱調理された後、缶詰めされており、保存性を高めるために加工されています。加熱処理により一部の栄養素が失われる可能性がありますが、長期保存が可能であり、常備食として便利ですし、解凍の手間がなく、すぐに使用できます。デメリットとしては、加熱処理により風味や食感が若干変化する場合があります。また、缶詰めの加工により、一部の栄養素が失われる可能性があります。

栄養価の面では、生のグリーンピースが最も栄養価が高く、冷凍、缶詰めの場合は一部の栄養素が失われる可能性がありますが、比較的栄養価が保たれています。それぞれの状態には利点と欠点があり、使用目的や保存方法に応じて適切な選択ができるように知識として覚えておきましょう。

 

グリンピースの栄養価は?

グリンピースは、小さいですがタンパク質量が多いこともあり栄養価が高い野菜です。苦みを感じるのが苦手と言われることもありますが、料理を色鮮やかに彩るわき役として活躍するだけがグリンピースではありませんのでこの機会に確認していきましょう。

●食物繊維

食物繊維は野菜類・豆類の中でもトップクラスの含有量です。生のグリンピース100g当たりに7.7g含まれています。腸のぜん動運動を促進する不溶性の食物繊維を多く含み、有害物質を体外に排出して便秘の予防効果が期待できます。

●たんぱく質

生のグリンピース100g当たりに含まれているタンパク質の量は約6.9mgです。野菜としてはたんぱく質が豊富です。必須アミノ酸のリジンは脳を活性化し、記憶力や学習能力の向上に働きます。

●ビタミン

グリンピースには、ビタミンE・K・B1・B2・B6・C・葉酸・カロテンなどのビタミン類が含まれています。特にビタミンCが豊富です。

●カリウム

余剰な水分や塩分を、身体の外へと排出しやすくしてくれるという働きがあります。

●ナイアシン

皮膚や消化器官などを健康に保ちます。

●モリブデン

肝臓や腎臓に多く存在するミネラルの一種で、糖質や脂質の代謝を助けるほか、鉄の働きを高めて造血作用を促進させます。

ちなみにグリーンピースの独特な青臭さヘキサナールという成分によるもので、生の野菜や雑草に含まれていて青臭く感じる原因です。ヘキサナールは揮発性なので、少し長めに茹でることでこの青臭さは減少します。

 

今回は現在旬を迎えているグリーンピースについてご紹介しました。弊社アジアインタートレードでは、全国100以上の卸値を検索して比較することで、価格が安く、より店舗に近い卸先からの配送することが可能で、新鮮な野菜が手に入ります。低価格と新鮮を両立した食材を仕入れるお手伝いを行っておりますので、お役に立てる情報があるかと思います。ぜひご覧いただければ幸いです。