2023年10月枝豆の旬は秋にもあるって知ってた?

枝豆はビールのおつまみとして居酒屋など飲食店では定番のメニューですよね。そのイメージから夏の野菜の印象が強いかもしれませんが、実は秋にも旬があるのが枝豆なんです。今回は夏の枝豆と秋の枝豆のちがいや産地についてご紹介しています。

 

枝豆の夏と秋のちがい

まず、枝豆には大きくきく分けて「青豆(白毛枝豆)」「茶豆」「黒豆」があり、うぶ毛が白色で緑色が鮮やかな青豆(白毛枝豆)が最も流通している一般的な枝豆です。ひとつのさやの中に2~3粒の豆が入っているものが多い。千葉県を中心として関東地方での生産が盛んです。青豆は7~8月に旬のピークを迎えて出荷量が多くなっています。

茶豆は山形・鶴岡周辺の在来品種「だだちゃ豆」が有名かと思いますが、だだちゃ豆には主力品種である「白山」や早生品種の「甘露」などがあります。また、新潟の「黒埼茶豆」も人気品種となっていますが、茶豆は8月上旬~9月中旬が旬とされています。

黒豆は兵庫・丹波の黒豆が圧倒的知名度なのでご存知の方も多いでしょう。その他、京都の「紫ずきん」などがあり、若い時期に収穫されたものなので深い甘みがあり、茹でるとホクホクした食感になるので正月のおせち料理でも愛されていますね。旬は9月下旬~10月中旬です。青森の「毛豆」や千葉の「小糸在来」など在来種のほか、種苗会社の品種改良も進み、今では枝豆専用の品種が400種類以上あると言われていますが、秋の枝豆はこの茶豆や黒豆も入ってくるということです。

そして、早生や晩生では半年ほど収穫の時期がちがうので一般的な青豆でも秋に旬を迎えているものがあり、こちらもホクホクとしてコク深いものになります。

 

枝豆の生産はどこが盛ん?

枝豆の生産シェアのランキングは北海道が1位で13%、次いで群馬県が10%、千葉県が8%となっています。なかでも新潟県は7%の生産シェアですが、おすすめの枝豆になります。なぜなら、新潟は6月下旬の早生品種から10月上旬ごろの晩生品種と様々な枝豆が作られていて、枝豆作付面積は全国1位なんです。秋口におすすめ品種ですが、新潟あま茶豆、晩生の新潟えだまめです。

新潟あま茶豆の出荷時期は8月中旬~9月上旬です。新潟茶豆の特徴を引き継ぎながら、その名の通り食べたときに甘味が広がるのが 特徴です。新潟茶豆と比べると、やや実入りを良くして収穫した方がおいしいため、 莢にはボリュームがあります。

晩生の新潟えだまめ出荷時期は9月中旬~10月中旬です。新潟のえだまめのアンカーとなる晩生えだまめは早生えだまめ同様ボリューム感があるのが特徴です。ぜひ、新潟県の枝豆をメニュー提案してみてはいかがでしょうか。

 

通常の枝豆と黒豆なにがちがうの?

黒豆は、特定の品種の大豆(ソヤビーン)であり、外皮が黒色をしています。一方、普通の枝豆は大豆の若い豆を指し、品種によっては外皮が緑色をしています。黒豆は熟した大豆を指すことが一般的です。

黒豆は通常の枝豆よりも少し甘み強く、特有の風味を持っています。一方、普通の枝豆は外皮が緑色で、内側の豆はやわらかく、爽やかな風味を持っています。枝豆は通常、茹でて食べることが一般的ですが、黒豆は、日本の伝統的な料理やお菓子の材料として使用され、黒豆の特有の風味と色が引き立てられます。丹波の黒豆のように高級ブランド野菜として位置づけられているものもありますよね。

ちなみに、黒豆はアントシアニンやイソフラボン等のポリフェノール類が豊富に含まれることから、健康に対する機能性についても注目されています。

 

今回は枝豆についてご紹介しました。弊社アジアインタートレードでは、全国100以上の中央卸売市場から最安値を比較して、最寄から仕入れることができるお手伝いをしております。野菜の価格高騰のような厳しい環境でも、お役に立てる情報があるかと思いますので、ぜひご覧いただければ幸いです。