落花生というとそのまま食べるイメージが強いかもしれませんが、ピーナッツバターや落花生和え、またパッタイやサテーといった東南アジアの地域での料理によく使用されているので調理の幅も広いんです。しかし、日本での落花生の生産は千葉県が圧倒的に1位で75%以上の生産シェアを持っていると言われています。今回はこれから旬を迎える落花生について紹介しています。
落花生の生産ランキング
世界では1位中国、2位インド、3位ナイジェリアといった国が上位になっていますが、国内では1位千葉県、2位茨城県が上位となっています。ちなみにこの2県だけで国内の90%近くシェアがあり、特に千葉県の国内シェアは75~80%をずっと維持しているほどです。
千葉県は海、山、川がそろっており実は落花生だけでなく大根、梨、マッシュルームなど幅広く野菜果物の生産が盛んな県なんです。
なぜ千葉県は落花生栽培が盛んなの?
●温暖な気候:千葉県は温暖な気候で、落花生の生育に適した環境が整っています。特に夏から秋にかけての気候は落花生の栽培に適しており、収穫の時期に良い条件が整うことが多いです。
●肥沃な土地:肥沃な土地が多く、落花生の栽培に適した土壌が広がっています。良質な土壌は作物の成長に大きく影響し、収穫量や品質を向上させます。
●農業の伝統と技術:千葉県は農業が盛んな地域であり、落花生の栽培について長年の経験と伝統があります。農家の方々が熟練した技術を持っていることも、生産量の増加に寄与しています。
●品種改良と研究:地元の農業機関や大学などが落花生の品種改良や栽培技術の研究に取り組んでおり、より収量が多く、病気に強い品種の開発や栽培の効率化が進んでいます。
日本では、かつて沖縄県が中国から渡った落花生が最初に生産が盛んになったと言われています。その後、千葉県までたどりついた落花生ですが、千葉県農業試験場において、千葉半立という品種ができたことで生産が盛んになっていきます。千葉半立は栽培が比較的容易なこと、収量が高く安定していることなどから、千葉県全域で生産が盛んとなった背景があります。
落花生の栄養価は?
落花生の100gあたりの栄養価は以下のようになっています。
エネルギー:約 567 kcal
タンパク質:約 25.8 g
脂質:約 49.2 g
炭水化物:約 16.1 g
食物繊維:約 8.5 g
ビタミンE:約 8.3 mg
ビタミンB3(ナイアシン):約 12.1 mg
フォル酸(葉酸):約 240 μg
マグネシウム:約 168 mg
リン:約 347 mg
カリウム:約 705 mg
落花生はタンパク質や脂質が豊富であり、特にビタミンEやマグネシウム、リン、カリウムなどのミネラルも含まれています。また、食物繊維も多く含まれているため、消化にも良い影響を与えます。
野菜と比較すると、落花生は一般的な野菜よりも高いタンパク質や脂質を含んでいます。通常の野菜の多くは低カロリーで水分が多く、ビタミンやミネラルも多く含まれていますが、タンパク質や脂質の含有量は比較的少なめです。そのため、落花生は野菜に比べると高タンパク・高脂質の食材となります。
落花生は栄養価が高く、特にタンパク質、脂質、ビタミンE、ミネラルなどが豊富な食材として重要ですが、食べ過ぎには注意が必要です。食べすぎると消化不良の原因になり腹痛や下痢を引き起こす可能性もありますので1日20粒程度が目安と言われています。
これから旬となる落花生についての魅力についてご紹介しました。弊社アジアインタートレードでは、全国100以上の卸値を検索して比較することで、価格が安く、より店舗に近い卸先からの配送することが可能で、新鮮な野菜が手に入ります。低価格と新鮮を両立した食材を仕入れるお手伝いを行っておりますので、お役に立てる情報があるかと思います。ぜひご覧いただければ幸いです。