ヘチマというとタワシやスポンジに使われたり、化粧水としてかつては人気があったりしたイメージが多いのではないでしょうか。実はそんなヘチマですが夏野菜として九州や沖縄県では一般的な野菜なんです。特に沖縄県ではナーベーラーとよばれ食用にヘチマが生産されています。今回は以上のようなヘチマについてご紹介しています。
ヘチマはどんな地域で食べられている?
ヘチマは、アジアを中心に広く栽培されている野菜なので、日本以外でも中国、韓国、台湾などのアジア諸国で一般的に食べられています。そして日本では先述しましたように九州や沖縄県で人気です。
特に九州の中でも、熊本県や鹿児島県が盛んとなっています。沖縄県に次いで、熊本県はヘチマの生産量が多い地域として知られています。南九州の気候と風土が栽培に適しているため、地域によっては栽培が行われています。
ヘチマが暑い地域で食べられる理由は、その特性と栽培に適した環境に関連しています。ヘチマは暑い気候に対して比較的耐性があります。高温多湿な気候下での栽培に適しており、他の一部の野菜が苦しむような環境でも育つことができます。そのため、暑い地域での栽培が可能であり、地域の食文化に取り入れられています。
またそのような暑い地域の食文化には、スタミナをつける料理や体を冷やす効果のある料理が多い傾向がありますので、ヘチマはシャキシャキした食感と爽やかな味わいが特徴であり、夏の暑さを和らげる役割を果たすことができます。たとえば、暑い沖縄では郷土料理として頻繁に登場します。
ヘチマは7~9月が旬となりますが、成長が早く、暑い地域では夏に収穫できる野菜が重宝されるため、栄養源としてヘチマが古くから愛されていると考えられています。
ヘチマの栄養価は?
ヘチマにはさまざまな健康効果があるとされています。100g当たりの栄養価については以下が参考例となります。
・エネルギー: 約 16 kcal
・タンパク質: 約 0.6g
・脂質: 約 0.2g
・炭水化物: 約 3.5g
・食物繊維: 約 1.1g
・ビタミンC: 約 12mg
・カリウム: 約 141mg
ヘチマはカロリーや炭水化物、タンパク質の含有量では人参やトマトのような食卓に頻出の野菜よりも少ない傾向がありますが、食物繊維やビタミンC、カリウムの含有量では一部で優れている場合があります。特に食物繊維は優れており、便通の改善や血糖値のコントロールに寄与することが期待されます。
さらに、シュ瓜スポンジンという成分がヘチマには含まれています。これには抗酸化作用や抗炎症作用があるとされています。
以上のようにヘチマには夏野菜に多く見られるカリウムや食物繊維が豊富といった特徴がありデトックス効果、夏バテ防止に役立つと考えられます。夏を彩るメニュー提案として取り入れてみたいですね。
食用のヘチマは通常のヘチマとちがう?
食用のヘチマと通常のヘチマは同じ種類の植物であり、外見や特徴に大きな違いはありません。両者は同じ「ヘチマ」として知られていますが、一般的に「食用のヘチマ」という表現が、料理や食品として利用されるヘチマを指すことがあります。
一般的なヘチマは、果肉が白くシャキシャキとした食感を持つ野菜で、緑色の外皮には軟らかいトゲがあります。主にアジア地域で栽培され、日本や中国、韓国などの料理に頻繁に登場します。料理法としては炒め物、煮物、スープ、サラダなど、さまざまな料理に用いられます。
一方、通常のヘチマという表現は、特定の食品用途を強調せずに、そのままの野菜としての特性を指す場合があります。つまり、食用であることが前提とされているヘチマとほぼ同じものを指します。
したがって、通常のヘチマと食用のヘチマは、同じ野菜であると言えます。ただし、食用のヘチマとして流通しているものは、食べる際に適切な方法で栽培・収穫され、食品衛生や安全性が確保されていることが一般的です。一方、野生のヘチマも存在するため、違いは主にその利用法や品質管理にあると言えます。
今回は今旬を迎えている夏野菜のヘチマをご紹介しました。南九州や沖縄県が生産が盛んで、現在は比較的安価となっておりますからアプローチしてみてはいかがでしょうか。弊社アジアインタートレードでは、全国100以上の卸値を検索して比較することで、価格が安く、より店舗に近い卸先からの配送することが可能になりますので、新鮮な野菜が手に入ります。低価格と新鮮を両立した食材を仕入れるお手伝いを行っており、お役に立てる情報があるかと思いますのでぜひご覧いただければ幸いです。