2023年6月じゅんさい(蓴菜)って知ってる?

秋田県の名産で「じゅんさい」という野菜があるのをご存知でしょうか?東北地方ではじゅんさいつかみ取り大会が開催されるほど盛んに生産されているのですが、東北のご出身でなければじゅんさいのことを知らない方は多いと思います。蓴菜は6月が旬のため、これからニュースなどで取り上げられることも増えます。今回はじゅんさいについてご紹介しています。

 

じゅんさい(蓴菜)ってなに?

蓴菜は、主に河川や湖沼などの水辺に生える水草であり、スイレン科に属しています。日本の一部地域では、特に関東地方や北陸地方で蓴菜のことを「じゅんさい」と呼びます。その他には、マモリ、クサミナ、ウキクサ、ノビルなど地域によって色んな名前で呼ばれていますが、野菜としての名前は「じゅんさい」が最も使用されています。

蓴菜は、ハスの葉と同じように水面に丸い葉を広げますが、食用となるのは葉が開く前のつぼみのような芽の部分を含めた、茎や花のつぼみを手作業で摘み取ったものです。

ゼリー状の膜に包まれており、ツルツルとした独特な舌触りとたんぱくな味わいが特徴です。細長い茎や葉を持ち、繁茂した姿が特徴です。茎や葉は柔らかく、食感はシャキシャキとしています。一般的には、茹でたり炒めたりして食べられます。風味はあまり強くありませんが、野菜としての栄養価が高いことから、健康食材としても人気があります。

蓴菜の旬は6月~8月なので、まさにこれから旬真っ盛りとなります。

 

じゅんさい(蓴菜)の栄養は?

蓴菜の一般的な栄養価は、100gあたり以下のようなものが含まれていますので参考値としてご確認ください。

エネルギー:19 kcal

たんぱく質:2.0 g

脂質:0.2 g

炭水化物:3.7 g

食物繊維:1.8 g

ビタミンC:20 mg

ビタミンK:380 μg

カルシウム:110 mg

マグネシウム:35 mg

カリウム:200 mg

また、蓴菜にはβ-カロテンやルテインなどのカロテノイドも含まれていますが、具体的な値は一般的に報告されていません。この中の栄養素でも、カルシウム、ビタミンC、食物繊維については、例えばほうれん草よりも多く含まれています。よくサラダ等に使われるような一般的な野菜よりも、栄養価が高いと言われるポイントです。

 

なぜじゅんさい(蓴菜)は東北地方?

蓴菜は水草であり、河川や湖沼などの水辺に自生しています。そのため、水辺に暮らす人々が収穫し、食べることが一般化しました。東北地方は河川や湖沼が多く、水辺の豊かな自然環境があります。蓴菜は水田や水辺の周辺で生育することができ、水草として自生します。東北地方の水辺の環境が蓴菜の生育に適しているため、盛んに栽培されています。

蓴菜の葉を使用して和え物、煮物、お浸し、天ぷらにして郷土料理として楽しまれていたものが、今も受け継がれています。

そして、蓴菜の生産の日本一は秋田県であり、秋田県山本郡三種町では日本の蓴菜の90%近くを生産していると言われています。6月になると、蓴菜の旬となるため町おこしイベントとして「流しじゅんさい」がニュースになり、よく報道されています。

 

魅力のつまった、旬のじゅんさいを取り入れてみてはいかがでしょうか?

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