2023年5月ゴーヤーは沖縄だけでしか生産してない?

沖縄県ではすでに海開きしていてもうすぐ梅雨シーズンに入ろうとしているらしいですね。そんな沖縄県で有名なゴーヤーですが、栄養豊富な野菜というのはご存知でしょうか。良薬は口に苦しという言葉通り、ニガウリという名前もあるくらいのゴーヤーは栄養豊富なイメージがあるかと思います。料理のバリエーションも豊富なゴーヤーですが、調達する際の産地を把握しておけば一足先に夏のメニューを提案できるかと思います。今回は夏野菜の代表格ゴーヤーについてご紹介しています。

 

ゴーヤーの歴史

ゴーヤーは、日本においては比較的新しい野菜と言えます。ゴーヤーはもともと、熱帯および亜熱帯地域が原産であり、アジアや南アメリカなどで古くから栽培されてきました。日本へのゴーヤーの導入は、比較的近年のこととなります。日本におけるゴーヤーの流通が始まったのは、明治時代(1868年-1912年)の末期から大正時代(1912年-1926年)の初め頃です。当時は、南国の離島や沖縄でゴーヤーが栽培されていたため、それらの地域から本土へゴーヤーがもたらされました。

初期の段階では、ゴーヤーは主に沖縄や奄美群島などの地域で食べられていましたが、徐々に本土へ広まっていきました。ゴーヤーは、沖縄料理や琉球料理で使われる一方で、他の地域でも特に夏季において人気のある野菜として認知されるようになりました。ゴーヤーの普及は、戦後の食料不足や食糧事情の変化も関与しています。第二次世界大戦後の混乱期や食糧難の時代において、ゴーヤーは比較的簡単に栽培できる野菜として注目され、その利用が広がっていきました。

現在では、観光も盛んなため積極的にゴーヤーをブランディングしており、沖縄県に強く根付いている調理方法などが知られているため沖縄県の特有の野菜のようなイメージですが、日本全国で調達可能な野菜となっています。

 

ゴーヤーの旬はいつ?生産地は?

ゴーヤーの旬は、一般的に夏から初秋にかけてです。具体的な旬の時期は地域によって異なる場合がありますが、一般的には6月から9月頃がゴーヤーの主要な収穫時期のため、まさにこれから旬を迎える野菜になります。

この時期になると、ゴーヤーは成長し、緑色の皮と独特のぼこぼこした外観を持つ果実が収穫されます。ゴーヤーは苦い味わいがありますが、その苦味が特徴であり、多くの料理に利用されます。

ただし、現地の気候や栽培方法によって、ゴーヤーの収穫時期は多少異なる場合があります。地域の農産物の市場やスーパーマーケットでゴーヤーを手に入れる場合は、その地域の旬の時期に注意することをおすすめします。

ゴーヤー生産量の日本一は皆さんのイメージ通り沖縄県で、全国シェアは40.6%です。 そして、生産量1位の沖縄県、2位の宮崎県、3位鹿児島県の3県あわせて、国内生産量の約66%を生産しています。次点については群馬、長崎、和歌山県など、日本全国で広く生産されていますので、比較的調達しやすい野菜となっております。

 

ゴーヤーの栄養ってどうなの?

ゴーヤーは栄養価が高く、以下のような栄養素を含んでいます:

ビタミンC:ゴーヤーにはビタミンCが豊富に含まれており、免疫機能のサポートや抗酸化作用に役立ちます。

ビタミンA:ゴーヤーにはビタミンAの前駆物質であるβ-カロテンが含まれています。ビタミンAは視力の維持や皮膚の健康に重要な役割を果たします。

ビタミンB群:ゴーヤーにはビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB3、ビタミンB5、ビタミンB6、ビタミンB9(葉酸)が含まれています。これらのビタミンはエネルギー代謝や神経機能の維持に関与しています。

ミネラル:ゴーヤーにはカリウム、マグネシウム、カルシウム、鉄、亜鉛などのミネラルが含まれています。これらのミネラルは体内のバランスを保ち、様々な生体機能に関与します。

食物繊維:ゴーヤーは食物繊維が豊富であり、消化をサポートし、便通を改善する助けとなります。

夏野菜に全般的に言えることですが、カリウムが一般的な野菜と比較して含まれているため、体の循環を良くし、夏バテ防止に働きかけてくれます。その上、カリウムが豊富なことで有名なキュウリなどと比べてビタミン群もしっかり摂れるためかなり有益な野菜と言えるでしょう。

ちなみに、ゴーヤー特有の苦みを改善するためには、種やワタを取り除いて塩揉み、または油で炒める調理法を使うとかなり改善されるので苦手な方にもオススメできますよ。

 

今回は、まさに旬を迎えていくゴーヤーについてご紹介しました。沖縄県だけでしか生産していないイメージがあったかと思いますが、全国で生産していますので調達には業務用野菜卸を活用してみるのはいかがでしょうか?弊社アジアインタートレードでは、全国100以上の中央卸売市場から最安値を比較して、最寄から仕入れることができるお手伝いをしております。野菜の価格高騰のような厳しい環境でも、お役に立てる情報があるかと思いますので、ぜひご覧いただければ幸いです。