4月になりましたので春キャベツの季節ですね。キャベツは種まきの時期によって春キャベツと冬キャベツの違いがありますが、黒キャベツというものがあるのをご存知でしょうか?今回は非常に珍しい黒キャベツについてご紹介しています。
黒キャベツってなに?
黒キャベツはカーボロネロという名前の野菜で、発祥はイタリア、トスカーナ地方とされています。イタリア語で"cavolo nero"は「黒いキャベツ」の意味であり、別名"トスカーナ・カール"とも呼ばれています。カーボロネロの特徴としては、細長い葉が特徴的で、濃い緑色の葉に光沢があります。キャベツやブロッコリーなどと比較すると、葉がやや硬く繊維質が豊富で、苦味があるという特徴があり、ケールに近い野菜となります。
また、カーボロネロは栄養価が非常に高く、特にビタミンK、カルシウム、鉄が豊富に含まれていることが特徴です。これは、トスカーナ地方の厳しい気候や土壌条件が、カーボロネロを栄養豊富な野菜に育て上げたと考えられています。
キャベツとの違いとしては、苦味があり、独特の風味があること、また、葉が硬く繊維質が豊富で、やや硬めの食感があることが挙げられます。そして、キャベツのように丸く育たないので葉のままになります。さらに、栄養面でも、カーボロネロはカルシウムや鉄、ビタミンKなどの栄養素が豊富に含まれており、キャベツや他の野菜に比べて優れた栄養価を持っていることが特徴です。
貴重な野菜ですが、栄養価が豊富ということで現在人気が出始めていますが、国内ではまだ6つの農家さんでしか生産がされていない状況です。
黒キャベツの注目されている栄養
・カロリー:約 36 kcal / 100 g
・タンパク質:3.3 g / 100 g
・脂質:0.5 g / 100 g
・炭水化物:4.9 g / 100 g
・食物繊維:3.6 g / 100 g
・カルシウム:315 mg / 100 g
・鉄:3.6 mg / 100 g
・ビタミンA:12500 IU / 100 g
・ビタミンC:140 mg / 100 g
・ビタミンK:1130 µg / 100 g
これはキャベツと比較すると、カルシウム約4倍、鉄は約10倍、ビタミンKは約10倍も含まれる計算になるスーパー野菜です。
さらに、カーボロネロには、抗酸化作用や抗炎症作用があるとされ、がん予防効果や免疫力向上にも役立つ可能性があるとされています。
日本での生産はまだ少ないですが、イタリア原産の野菜であるため、イタリアでは10月から4月ごろが旬とされています。現在は主に輸入されるため、業務用野菜卸を活用すれば季節に関係なく入手することができるかと思います。
黒キャベツを調達するには?
カーボロネロの主な生産地は、原産国でもあるイタリアです。日本では埼玉県などで生産されていますがあまり流通しておらず、生産地の近くの直売所や業務用野菜卸を活用することがおすすめです。
また、イタリア産の輸入モノも年中通して入ってきていますのでイタリア産の食材を扱うお店にもよく取り扱いがあるとされています。
ちょっと珍しい野菜で付加価値をつけて飲食店の皆様の提案に役立つかと思い、今回ご紹介させていただきました。
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