2023年1月~2月は愛知県産キャベツが年間でも安いシーズン

様々なものが値上げしたりしている昨今なので当然、野菜の輸送コスト等も上昇しています。キャベツも昨年同時期と比較するとやはり高くなってしまいますが、現在は、比較的安値で調達ができることをご存知でしょうか。年間では季節を問わず入手できて、さまざまな調理法があるので飲食店のメニューとしては必須の食材ですよね。実は、この時期のキャベツは冬キャベツと言われていて生産地も変わっています。今回は冬キャベツについてご紹介しています。

 

冬キャベツってなに?

キャベツは大きく2種類に分けられます。年中見かけることができる一般的なキャベツは寒玉と呼ばれ形は楕円形をしています。もう一方は春玉で、いわゆる春キャベツと呼ばれています。冬キャベツ(11月~3月頃)、春キャベツ(4月~6月頃)、もともとキャベツは冷涼な気候(15~20℃)を好み、夏場には栽培が難しい野菜だったため、気温が上昇しても栽培を可能にする品種改良がなされました。また、産地もリレー式に交代することで、1年中流通ができるようになったので、現在のように年中調達ができます。

●冬キャベツ

愛知県の東三河地域、神奈川県の三浦地域、千葉県の銚子地域などが主産地。柔らかな春キャベツも美味しいですが、葉がしっかりとした冬キャベツはお好み焼きや鍋などの加熱する料理に合い、年中好まれています。特に関西地方では人気が高く、愛知県からの出荷も大半が関西地方になっています。よって、愛知県の東三河地域と呼ばれるエリアは、冬キャベツの一大生産地です。真冬でも栽培できる温暖な気候と成長に必要な水に恵まれ、日本一の生産地として、11月から3月頃まで全国に出荷されています。

 

●春キャベツ

千葉県の銚子地域、神奈川県の三浦地域などが主産地。春キャベツ日本一の産地である千葉県銚子市は、関東平野でめずらしく周囲を海に囲まれているため、夏は涼しく、冬は暖かい海洋性気候です。年間の平均気温は15.7℃。甘さを感じる春キャベツは越冬期を超すとき、凍らせないように糖質を蓄えるので甘みが増します。サラダなどの生食や浅漬けが人気だったり、ロールキャベツや炒め物にも人気があります。

 

なぜ冬キャベツが今安いの?

前項でご紹介したように、キャベツは気候、地域によって多少異なりますが、冬場であればスーパーで1玉あたり150円程度、中では100円の特売まで目にすることが増えるかと思います。

キャベツは高原野菜なので、寒い時期に比較的収穫量が多くなり、価格は下落します。従って夏場の時期よりも冬場の時期のほうが安くなる傾向にあります。これが冬キャベツがこの時期に安い理由となります。

そして、キャベツの全国の生産ランキングは2021年産のキャベツで収穫量が多い都道府県では、1位「群馬県」、2位「愛知県」、3位「千葉県」。さらに注目していただきたいのが、「春キャベツは千葉県や神奈川県」、「夏・秋キャベツは北海道や群馬県」、「冬キャベツは愛知県」となっているため、現在のこの時期は愛知県産の冬キャベツの独壇場となっているので、豊富に収穫されている本年については安定して安く調達ができるというわけです。

 

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