10月もさらに食品価格の高騰が続いていますが、オーガニック野菜の価値について疑問を持つ人もいらっしゃるのではないでしょうか。有機野菜やオーガニックとはそもそも何なのか、またオーガニック野菜はよく無農薬野菜と混同されてしまっていますので、有機野菜にどのようなメリットやデメリットがあるのかをご紹介しています。
オーガニック野菜と無農薬野菜の違い
オーガニック野菜とは、農林水産省の定める有機JAS規格の条件を満たした野菜のことです。農林水産省によると、有機JAS規格とは、「禁じられた薬剤や添加剤などを使用しないことや遺伝子組み換え野菜ではないことなどが定められた規格のこと。また、2年生の制作物においては3年以上の期間禁止化学合成農薬や化学肥料を土壌や野菜に使うことも禁止されている」と説明されています。そのため、有機JAS規格が定める基準をクリアしている野菜はオーガニック野菜として販売することができます。
また、アメリカ農務省USDAによると、有機農産物とは「化学合成農薬、化学合成肥料、あるいは遺伝子組み換え生物を使用せずに育てられた農産物」と定義されています。アメリカでは、食品に「100%オーガニック」と表記されていれば、有機食材のみで作られていることを意味していますので「オーガニック」と表記されている場合は原料の95%がオーガニック、「有機食材を使って製造」の場合は70%が認定済みの有機食材を使っていることになります。
一方で、無農薬野菜は農薬を使わずに栽培された野菜のことです。有機野菜との違いは国が定める規格がないということです。そのため、実際には土壌に農薬が残っていたり、他の畑から農薬が飛散してくることも考えらます。無農薬野菜は国が定める厳格な基準がないので、無農薬と言われつつも、実際に農薬が使われてしまっているケースもあるので注意が必要です。
では、「オーガニック野菜の表示は高い値段に見合った価値があるのか」という意見についてもメリットデメリットをご紹介していきます。
オーガニック野菜のメリット
●安全性
オーガニック野菜でも農薬は使われていますが、「有機JAS認証マーク」がついているものは、自然由来の農薬や化学肥料の使用に関して一定の基準を守っているという意味で安全を保障しています。コストや手間がかかるのにあえて有機野菜の農法を選ぶことは安全性を担保していることとなります。
●栄養価
有機野菜の特長として、良い土で育った強い野菜が育つという点です。栄養価が高い野菜が育ちやすいというメリットがありますので健康面の効果を意識して、オーガニック野菜を選ぶ。これが現代の最も選ばれている理由ではないでしょうか?また、野菜だけでなくオーガニックの乳製品や肉には、オメガ3脂肪酸が約50%多く含まれていると研究成果もあり、栄養価には期待されている声が多いです。
●味の良さ
有機栽培の良い土で作られた野菜は、農薬で虫などを殺さないので、虫に食われる弱い野菜から選別された強い野菜だけが収穫され出荷されます。結果的に有機野菜では、健康な濃厚で味の良い野菜が出荷されていることが多くなっています。
その他、自然環境に良く今後の地球環境のために選ばれているという意見もありますが、以上のようなメリットがオーガニック野菜のメリットになります。
オーガニック野菜のデメリット
●価格
有機野菜の最大のデメリットは、価格が通常の野菜より高い点。効率の良い農薬や品種改良などがされていないため、大量生産に向かないことが価格が高くなる原因です。
●形が不揃い
スーパーに並ぶ一般の野菜の姿かたちはきれいに整っているのが普通ですが、有機野菜では不揃いのものが多く販売されています。
自然のままに作られているのが好印象ですが、キレイな形の野菜に慣れている人には不気味に見えることがあるかもしれません。
●虫食い
スーパーで野菜を買って虫がついていることは少ないですが、有機野菜は農薬の使用に制限があるので、特に葉物野菜などで虫がついていたり、虫食いがあることが散見されます。
以上、オーガニック野菜にはメリット・デメリットをどちらもありますので、安全・美味しさ・値段を踏まえてどれを重視するのか、目的に合わせて活用していきましょう。
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