2022年9月野菜を食べる人は死亡リスクが約10%減る?

最新のニュース報道で、野菜や果物を多く食べる人は、野菜を食べる習慣が少ない人と比べ、20年以内に死亡するリスクが7~8%低かったとの研究結果を国立がん研究センターと横浜市立大のチームがまとめたとのリリースがありました。ビタミンや食物繊維を豊富に含む野菜や果物の摂取は健康のために重要とされるが、国内の大規模調査で裏付けされたのは今回が初めてといわれています。これは野菜を扱う我々、飲食店の方々にとっては嬉しいニュースですね。今回はこちらのニュースについて紹介していきます。

 

国立がん研究センター中央病院の発表内容

国立がん研究センター中央病院研究は、全国11地域に住む40〜69歳の男女約9万5000人が対象で、1995年か98年に食事に関するアンケートに協力してもらい、その後の約20年間を追跡しています。調査期間中に約2万4000人が死亡したました。

アンケート結果から参加者ごとに1日あたりの野菜と果物の摂取量を推計し、最も多いグループから、最も少ないグループまで五つに分けて死亡リスクを解析しています。その結果、果物では摂取量が最も少ないグループより、最も多いグループでは8%低かった結果が出ていて、野菜も同様に7%低かったと言われています。

ただし、野菜、果物ともに摂取量が多いほど、死亡リスクが下がるとの結果は得られなかったようです。研究チームは解析結果を踏まえると、長生きするには野菜は1日300グラム以上、果物は140グラム以上の摂取が望ましいとしています。

横浜市立大教授の後藤 温さんは「今回の結果は摂取量の目安を決めるための基礎的なデータとして活用してほしい」と話してます。

 

野菜の摂取量目安について

厚生労働省の示している野菜の摂取目安量は、生活習慣病などを予防して健康な生活を維持するための目標値として、1日に350g以上の野菜類を食べることを推奨しています。 厚生労働省が行った令和元年の調査によると、成人の日本人の1日あたりの平均野菜摂取量は男性約290g、女性約270gとなっており、現在よりもプラスで70gの野菜摂取が必要という結果が出ています。

今回の国立がんセンター中央病院の発表でも300g以上を推奨しているので、ほとんどの方にとって現在よりももう1歩食事に野菜を取り入れることで随分と健康に効果が期待できそうなデータになっています。

ちなみに、摂取する野菜は何でも良いわけではなく、野菜接種目安の350gの内訳は、緑黄色野菜を120g以上、淡色野菜を230g以上とされていますので栄養価のバランスも重要となっています。彩の良いメニューを提案することが大事な飲食店にとって嬉しい情報です。

 

緑黄色野菜、淡色野菜とは?

●緑黄色野菜

緑黄色野菜とは、「原則として可食部100gあたりカロテン(カロチン)含量が600マイクログラム(μg)以上の野菜」という基準が厚生労働省により決められています。緑黄色野菜には、β-カロテンだけではなくビタミンCやビタミンK、葉酸、カリウム、食物繊維などが含まれています。ほうれん草、トマト、にんじん、かぼちゃ等が代表的ですが、鉄やカルシウムなどのミネラルも含まれていて健康への期待効果があります。
●淡色野菜

淡色野菜という呼び方は正式なものではなく、農林水産省や厚生労働省によると、「緑黄色野菜のその他の野菜」と表現されています。具体的には、キャベツやレタスの葉物類やもやし、ごぼう、玉ねぎなどが淡色野菜です。食物繊維が豊富に含まれているのが淡色野菜の特徴です。きゅうりやズッキーニ、なすなどは緑黄色野菜のような濃い色をしていますが、淡色野菜に分類されています。

 

今回は野菜を食べることが健康に良いことが具体的に数値で示された研究をご紹介しました。ぜひ、取り入れて野菜をしっかりメニュー提案していきましょう。弊社アジアインタートレードでは、全国100以上の卸売市場から最安値でお取引できる取組を行っていますのでお役に立てる情報があるかと思います。ぜひ下のリンクボタンから弊社の業務用野菜卸のご紹介ページをご覧いただければ幸いです。