スーパーフードという言葉を聞いたことはありますでしょうか?栄養バランスに優れ、一般的な食品より栄養価が高い食品であること。 あるいは、ある一部の栄養・健康成分が突出して多く含まれる食品であること。このような栄養面に加えて多くの人々が長い年月、好んで食べられてきた歴史を持つ食品はスーパーフードと呼ばれています。今回はこのスーパーフードに当たるビーツをご紹介しています。
ビーツとはどんな野菜?
ビーツはボルシチというロシア料理に入っていることで最もよく知られていると思います。赤いカブのような見た目をしている野菜で実はほうれん草の仲間でもあります。ボルシチはウクライナからロシアに伝わった料理なのですが、ロシアの厳しい冬を乗り越えるために栄養豊富なビーツをしっかり食べられるようになっている料理です。冒頭でもご紹介しましたが、スーパーフードと呼ばれるほど栄養に優れている野菜なのです。
ビーツは「飲む血液」と呼ばれていることがありますが、これはビーツを食べることで一酸化窒素で血液の循環を調整する作用が体内で行われるからです。一酸化窒素の体内作用についてはノーベル医学・生理学賞を受賞していることで世界的にも証明されている内容です。一酸化窒素は血液の流れを調整することにより、心血管系の老化を食い止めることができます。そのため、一酸化窒素はアンチエイジングにも効果的になっていますのでジューススタンドの野菜ジュース、スムージーにビーツが取り入れられていることもよく見かけることができます。また、それ以外にも癌を予防するといわれていることでも有名な野菜です。ビーツの赤い色素であるベタシアニンはポリフェノールの一種で強い抗酸化作用があり、最近の研究では、それらが抗発癌性を示すことが示されています。
以上のような高い効果が期待できるためスーパーフードと呼ばれるビーツですが、ビーツには他にも葉酸やポリフェノール、鉄分などの栄養素が豊富に含まれていますので、栄養価についてもう少しご紹介していきましょう。
ビーツの栄養について
・葉酸
・鉄分
・カリウム
・ベタイン
・オリゴ糖
・硝酸イオン
・ポリフェノール
葉酸は妊娠している女性におすすめされる栄養素ですが、豊富に含まれています。
ビーツの赤い色の要因はポリフェノールの一種であるベタシアニンというのは先ほどもご紹介しましたが抗酸化作用のある大切な栄養です。しかし、ビーツの皮をむいて火を通してしまうとなくなってしまいます。スープなど加熱をする場合は皮をむかないで調理することをオススメしておきます。
カリウムは塩分水分を排出促進して血圧を下げる働きをするほか、鉄分は酸素をはじめとして体に必要な成分を全身に運びます。ビーツにはこのカリウムがレタスやトマトの2倍以上含まれていますし、鉄分も含まれているので非常に効率よくデトックス効果が期待できます。
ベタインはアミノ酸の一種であり、植物や海産物に含まれている天然物質です。高脂血症を減らし脂肪肝をつきにくくするため、肝硬変や脂肪肝の予防になると言われ、肝機能を改善してくれる効果が期待できます。
硝酸イオンは一酸化窒素に変換されることから血液改善の効果があります。先ほど冒頭でご紹介したノーベル賞でも認められている効果になります。
ラフィノースとよばれるオリゴ糖が含まれていて、悪玉菌の増殖を抑えることから腸内環境を整えることができます。
以上のようにビーツには、デトックスをしながら栄養補給をし、病気を予防してくれるだけでなく、腸内環境を整えるなど正常な体の働きに調整してくれることが期待できる、健康に大きくかかわる栄養素がたっぷり含まれているのです。
唯一のデメリットとしては、ビーツは糖分を多く含んでいることから、カロリーが高い点は注意が必要です。
ビーツは日本でも生産してるの?
ビーツはオランダ、ニュージーランド、オーストラリアの生産が盛んな野菜ですが、日本国内では熊本県、長野県、茨城県、北海道がビーツの主要産地となっています。
そして、ビーツ旬の時期は6月~7月、11月~12月と1年に2回あります。ビーツの生育適温は15℃~21℃とされており、3月~5月の春まき、
9月~10月の秋まきで約2ヶ月~3ヶ月後に収穫を行うのが一般的です。
ビーツはボルシチ料理に使われるていますように寒さには強いですが、暑さには弱いです。日本においても寒い地域、寒暖差の大きい地域での栽培がなされている野菜です。
ビーツの魅力についてご紹介しましたが、いかがでしょうか?まさに旬を迎えていることもありますし、スーパーフードと呼ばれて現在とても人気が高まっています。貴重な野菜でもありますので、効率よく調達するためには業務用野菜卸の活用をオススメ致します。弊社「アジアインタートレード」では全国100以上の卸値を検索して比較することで、価格が安く、より店舗に近い卸先からの配送できる調達先を探す仕組みを使って飲食店の方々のお手伝いをしております。ご活用いただけるサービスもあるかと思いますので一度ご覧いただければ幸いです。