野菜の色、形などが卸売市場やスーパーなどに流通する基準を満たしていない規格外野菜を活用した鳥取県の取り組み事例がニュースで多数紹介されています。規格外のエリンギを使ったハンバーガーの事例ですが鳥取市に本社をもつIT企業Axisという企業が生産者と飲食店をつなぐ取り組みをされています。規格外野菜についてはまだまだご存知ない方も多いので、今回の事例を用いながら規格外野菜についてご紹介しています。
アクシズの規格外野菜の取り組み
今回ハンバーガーに活用されているエリンギの生産者、北村きのこ園 の北村さんは「規格外野菜でも鮮度がいいもの、形が悪くても、美味しいという事は生産者としてはわかっています。何とか使っていただきたいということが第一です。」
以上のようなことが起きている市場に出荷できないながら残念な思いをされている生産者さんと飲食店さんをつなげる取り組みを実施されているのが鳥取県の企業アクシズさんです。2020年10月から直接農家を訪れるなどして、規格外野菜を仕入れたり、定期的に販売会を開催したり、飲食店と生産者をつなげる場を設けて規格外野菜の販売を企画されています。今回のハンバーガーの事例では生産者さんと飲食店さんが顔を合わせて、お互いの思いを共有する場を企画されています。
飲食店の森尾さん「生産者の方に間近で食べていただくのは初めてだったのでとても新鮮。生産者さんの顔が見れてより親しみを感じて、美味しく調理して喜んでいただきたいと思いました。」
生産者さんにとっても飲食店さんにとってもお互いにモチベーションアップにつながる良い取り組みになっているように感じますね。野菜を調達する私たちがもっと規格外野菜について知識をつけることで良質な野菜の生産が増えればと思いますので、どのように調達するかさらにご紹介していきます。
規格外野菜はどこで調達できるの?
●直売所
直売所では生産者である農家が収穫したばかりの様々な野菜に自分で値段をつけ、自身で運び込んでいます。直売所で販売されている規格外野菜はスーパーなどで調達する商品よりも、かなり安値で売られています。農家としても、出荷基準に満たなかった野菜を販売することによって廃棄ロスを減らせますので、低価格での販売であってもメリットがあります。
●カット野菜
カット野菜として流通する場合なら、切って加工してしまいますので、見た目が不揃いなどの理由で規格外とされてしまう野菜であっても問題なく商品にすることができます。規格外野菜のカット野菜への活用は、生産者、加工業者、消費者にメリットがあります。なぜなら、生産者側は廃棄せざるを得なかった野菜を活用できるということでロスを減らうことができますし、消費者側も安価で調達することができます。加工業者ももちろん新たな需要が増えるという点でメリットになります。
●業務用野菜卸
業務用野菜卸は、卸業者から様々なお野菜をまとめて仕入れることが可能です。卸業者は農家や農協などから野菜を仕入れているので集約機能も持っていますので業務用野菜卸を活用することで全国への調達の窓口が広がることになります。弊社でもお手伝いをさせていただいております。
今回の鳥取県の事例では上記に当てはまらない新しい取り組みとなっていましたね。今回は規格外野菜についてご紹介しました。
弊社「アジアインタートレード」でも規格外野菜の取組を行っておりまして、大切に農家が育てても捨てるしかなかった規格外野菜に新しい商品価値を持たせ、美味しい野菜を楽しんでいただけるお手伝いを行っています。全国100以上の卸値を検索して比較することで、価格が安く、より店舗に近い卸先からの配送することが可能で、新鮮な野菜が手に入ります。ぜひご覧いただければ幸いです。お役に立てる内容もあるかと思いますのでぜひ一度ご覧いただければ幸いです。