農林水産省が31日に6月の野菜卸値見通しを発表しました。その発表内容によると調査対象の14品目のうちダイコン、ピーマン、タマネギが1カ月を通して平年(過去5年平均)よりも2割以上高くなりそう、タマネギは主産地の佐賀県産や兵庫県産の出荷数量は平年並みとなりそうだと調査結果が出ていますが、タマネギの市場での不足は解消しておらず引き続き高値が続く見通しとなっています。今回は現在続いているタマネギの価格上昇についてご紹介しています。
タマネギの価格見通しの最新状況
カレーなど様々な料理でご家庭から飲食店まで材料として欠かせないタマネギの価格が平年の2倍程度になっていることが日々ニュースでも話題になっています。例年は4個入り158円の新タマネギが、3個入り298円で販売されているケースもあるなど、価格高騰しています。
タマネギの価格が高騰しているのは天候不順の影響で主要産地の北海道が生育不良となっていて、不作につながっていることが背景にあります。全国の出荷量の約7割を占める北海道は、去年夏に起きた干ばつなどの影響で不作になっていました。また、例年3月から出荷が盛んになる全国2番目の佐賀県でも、低温などの影響で生育が遅れてしまっているとされています。しかし、今回農林水産省の発表にもありました全国3番目の兵庫県は、今のところ生育が好調だとされていました。しかし、去年から続く不足感を補うには至らず、価格が下がるには8月に収穫をむかえる北海道での供給量が安定する必要があるというのが現在の最新の見通しです。
タマネギの生産地
タマネギ生産量の日本一は北海道で全国シェアは63.1%です。2位は佐賀県10.4%、3位は兵庫県7.5%になりますので、生産量1位から3位までの3県で国内生産量の約81%をも生産していることになります。これだけのシェアを占めているので生育状況が価格にすぐ影響が出てしまうわけです。
また、外食産業などでは中国産のタマネギを使用されていることがありますが、こちらも円安や上海のロックダウンの影響で、高値となっており、例年の相場の2.5~3倍近い値段になっているといわれています。余談ですが、ロシアによるウクライナ侵攻も影響でもやし生産の工場でも出荷量減少につながっていたりするので、野菜の価格には注意して今後調達の予定を立てることが必要になります。
業務用野菜卸の活用メリット
今回のような使用頻度の高いタマネギのような野菜ですと調達の方法自体を改めて見直すことが対策として必要になります。まだご活用いただいていない方については業務用野菜卸の活用について下記をご紹介致します。
●野菜調達の手間が省ける
野菜の調達が必要となるたびに、調達先と0から契約を結んだり、その他の業者の価格、サービスを比較するのは非常に手間とコストがかかります。手間とコストを毎回かけるのは飲食店の場合など、本業に影響が出てきますので安定した品質、価格、サービスの野菜卸を活用することをオススメします。
●一定基準以上の野菜品質が期待できる
現在はネットを活用すれば、色んな野菜の調達先が見つかります。しかし、簡単に見つかる仕入れ先だと品質や価格が心配となりますが、野菜卸の場合は日々市場に野菜を流通させているプロなので、一定の基準は満たして調達が可能です。
●安定供給で欲しい時に調達しやすい
例えば、調達先の野菜が品切れを起こしたり、品質が劣化したりした場合、他の調達先を探さなくてはいけません。そうするとまた、調達先を探すコスト、手間をかけてる必要がでてきます。特に野菜は、時季によって供給が大きく変化するという特徴があります。現在のタマネギのような野菜価格が高騰では、数週間も経てばまったく違う供給量になることがあります。供給が日々変化する状況で、需要と供給を一致させるために、流通の拠点となっている野菜卸を活用することで、より早く調達の予算立てが可能になります。
今回は、タマネギの価格高騰の対策として野菜卸から仕入れるメリットについてご紹介致しました。弊社「アジアインタートレード」では全国100以上の卸値を検索して比較することで、価格が安く、より店舗に近い卸先からの配送できる調達先を探す仕組みを使って飲食店の方々のお手伝いをしております。ご活用いただけるサービスもあるかと思いますので一度ご覧いただければ幸いです。