モロヘイヤという野菜をご存知でしょうか?エジプト出身の野菜でアオイ科の一年生草本で、栄養価が高いため美容や健康にも良いとされる緑黄色野菜です。その栄養の高さは王様の野菜とも呼ばれていたことがあるほど。日本では1980年代から食材として流通した比較的歴史の新しい野菜ですので食べたことない方も多いのではないでしょうか。今回はモロヘイヤについてご紹介しています。
モロヘイヤの栄養
・エネルギー:36kcal
・食物繊維:5.9g
・水溶性食物繊維:1.3g
・不溶性食物繊維:4.6g
・カルシウム:260mg
・鉄:1.0㎎
・β-カロテン:10,000μg
・ビタミンE:6.5mg
・ビタミンC:65mg
モロヘイヤ100g辺りの栄養価になります。β-カロテンは100g中10,000μgと、ほうれん草の2倍以上で、野菜の中でもトップクラスの含有量です。日本人に不足しがちなカルシウムも多く、茹でた後でも100g中170mgも含まれています。そして、細胞老化のもととなる活性酸素の働きを抑える抗酸化作用の高い栄養素についても豊富に含まれています。 高抗酸化ビタミンの代表であるビタミンA、ビタミンC、ビタミンEがすべて揃っており、その含有量についても野菜の中でトップクラス。 まさに王様の野菜とよばれ、健康にも美容にも嬉しい野菜の理由がよくわかりますね。
王様の野菜?モロヘイヤの歴史
冒頭でもご紹介した通り、モロヘイヤはエジプト原産の野菜です。アラビア語では「王様だけのもの」という意味を持ちます。当時のエジプトの記録によると紀元前から愛されていたというものも見受けられます。医者に勧められたモロヘイヤをスープにして食べたところ、薬では治らなかった病が治るなど昔から健康に良いという記録がが残っているほど、モロヘイヤは栄養価の高い食材として愛されてきました。
ただし、同じように昔から記録が残っているように、モロヘイヤの種には毒性があります。めまいや吐き気を引き起こすリスクがあるため、うっかり種を食べてしまわないように注意してください。市場に流通している市販のモロヘイヤは、若い葉を出荷しているので種混入の心配はありません。
モロヘイヤの産地
・群馬県(27.3%)
・愛知県(9.7%)
・三重県(4.8%)
モロヘイヤは、全国各地で栽培されていますが、群馬県の生産が特に多くなっています。群馬県第3の都市・太田市が産地。作付面積1位。他にも中毛・東毛地域を中心に、県内各地で栽培されています。1980年代から盛んになっており、養蚕が衰退し、桑以外の作物を育てる必要があったので群馬でモロヘイヤが育てられるようになりました。桑を収穫する道具がうまく使えたり、暑い気候が似ていたりしたため、栽培が盛んになり今では日本でトップシェアとなっていると言われています。6月から9月頃に旬を迎えるので夏野菜の一種と言えますね。
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