そろそろ半袖でも過ごせるようになってきましたね。夏が近づいてくるとエアコンなどによる室内外の気温差に、体調を崩しやすくなる季節となります。栄養価が高く、夏バテにきく野菜のゴーヤーの旬が近づいているので今回はゴーヤーについてご紹介しています。
ゴーヤーの生産シェア、ランキング
ゴーヤー生産量の日本一は皆さんのイメージ通り、沖縄県で全国シェアは40.6%です。生産量1位の沖縄県、2位の宮崎県、3位鹿児島県の3県合わせて、国内生産量の約66%を生産しています。
この数字をご覧になって、九州や沖縄などの温かい地域だけでなく意外と全国的に生産されていると思ったのではないでしょうか?
群馬県や茨城県、和歌山県などでも盛んに生産されていますので予想以上に調達がしやすい野菜ということがわかります。本格的に旬となる前に、その魅力と調達先について確認する機会となってぜひメニューに取り入れて活用していただければと思います。
ゴーヤーの名前の由来
沖縄県では古くからの伝統的な農産物として親しまれているゴーヤー。ゴールデンウイークあたりに旬の時期を迎えます。毎年5月8日は語呂合わせにちなみ「ゴ(5)ーヤ(8)ーの日」とされ、沖縄県はもちろん色々な地域でゴーヤーにちなんだイベントや売場を見ることができます。
ちなみに「ゴーヤー」は沖縄の方言となっていて、本当の名前は「苦瓜(ニガウリ)」、植物名では熱帯果物「レイシ」に似た形が由来で「ツルレイシ」とも呼ばれています。
ニガウリという名前の通り、可食部分の果肉に苦味があるのが特徴です。この苦みについてはモモルデシンと呼ばれ、数種類のサポニンと20種類のアミノ酸で構成されている栄養成分です。次の項で栄養豊富なゴーヤーの成分についてご紹介していきます。
ゴーヤーの栄養価
独特な苦みと風味をもつゴーヤは栄養価が高く、健康維持に役立つヘルシー食材として魅力がたくさんです。ゴーヤ1本(250g)のカロリーは38kcalと低カロリーでもあります。
●ビタミンC
ゴーヤ100gあたりには、ビタミンCが76mg含まれています。これはレモン果汁の約1.5倍に相当する量です。ビタミンCはコラーゲンの合成に不可欠な栄養素であり、血管や軟骨などを正常に保つはたらきがあります。また、皮膚のメラニン色素の生成を抑える作用があり、日焼け対策に役立ちます。ビタミンCは熱に弱いという性質があり、効率よく摂るには加熱を短時間にしたり、生のままサラダで食べたりする必要があります。しかし、ゴーヤのビタミンCは加熱に強く、油で炒めても損失がほとんどないと言われています。
●葉酸
ゴーヤ100gあたりには、葉酸が72mg含まれています。同量のきゅうりと比較すると、葉酸の量は約2.9倍。葉酸は、ビタミンB1、B2とともに赤血球を作り出すサポートをする役割があります。葉酸をしっかりと摂取することで、貧血対策にもつながりますよ。また、細胞の生産・再生などを助けるはたらきから、胎児の正常な発育や成長にも関わっています。
●カリウム
ゴーヤ100gあたりには、カリウムが260mg含まれています。キャベツに含まれるカリウムの量と比べると、約1.3倍。カリウムは細胞の浸透圧を維持するはたらきがあり、塩分の排出を促してくれます。むくみが気になる場合などにゴーヤがデトックス効果を発揮してくれますよ。
●モモルデシン
モモルデシンとは、ゴーヤ特有の苦みのもととなる成分のことです。モモルデシンには胃粘膜を保護したり、胃液の分泌を促したりするといった作用があります。胃のはたらきが活発になることで、食欲が高まることが期待できます。
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