2022年値上げラッシュ!4月に安い野菜とは?

世界情勢の影響もあり食品や日用品から電気代などまで、私たちの身の回りで値上げが相次いでいます。原油高や原材料高に加えて、円安も影響しているので、飲食店にとっては今後もさらに厳しい価格高騰の波が押し寄せています。今回は、そんな値上げの環境の中でも現在は比較的安く調達できる野菜についてご紹介いたします。

 

ねぎ、にんじんが豊作状態

●ねぎ

2月~3月に収穫量が多くなる長ねぎは現在、農家でも余っているくらい豊作なようです。そして、消費者の需要よりも供給量が上回り、値崩れが起きてしまっている状態です。スーパー等の平均的な長ねぎ1本の価格は98円と言われていますが、現在2本で100円前後で店頭に出ているスーパーが増えています。

野菜の値段は主に旬の時期が影響しますが旬の野菜は収穫量が多くなり、農家も低コストで収穫できて流通する量が増えるので安くなります。ねぎは年間を通して流通していますが、もっとも甘くおいしい時期である冬から春にかけてが旬となります。

冬から春にかけてねぎの価格は安くなるので本来ですと、安く調達できる時期が終わりかけているはずですが、今年は長期の蔓延防止措置などでの飲食店の需要も少なくなってしまったため、豊作なのに大量にねぎが余ってしまっている状態というわけです。

●にんじん

にんじんも同様に現在は安く調達できる状態です。東京市場の卸値は3月中旬に1キロ100~120円程度と平年(過去5年平均)比で3~4割安くなっています。東京都中央卸売市場がまとめた3月中旬の入荷量は前年の同時期より2割多くなっていてこちらもねぎと同様に供給量が需要を上回ってきている状態で値崩れを起こし始めています。

スーパーでの一般的なにんじんの店頭価格は4本で158円から180円でしたが、現在は120から140円程度まで価格が下がってきています。

白菜もねぎと同様に、冬の飲食店の需要や鍋の需要が蔓延防止措置で低下したことから供給過多になり比較的安くなっていると言われています。

 

たまねぎ、じゃがいも、レタスは高値

ねぎ、にんじんが安値傾向な一方で、たまねぎ、じゃがいも、レタスは高くなっています。農林水産省によると、先週の野菜の平均小売価格は、平年に比べてたまねぎは65%、じゃがいもが32%、と記録的に高い状態が続いています。レタスも2月、雨が少なく寒かった影響で出荷量が減ったことなどから、33%高くなっていることが発表されています。

理由としては、たまねぎの主産地である北海道で干ばつが続いた影響で生育が遅延傾向にあり、小玉傾向となって出荷数は平年を下回っているので需要に追い付いていない状況です。じゃがいも、レタスについても主産地について同様に干ばつの影響での出荷数が減少しています。

 

野菜の価格の確認方法

こちらは農林水産省のHPで毎週公開されているデータです。各都道府県10店舗(全国470店舗)に訪問調査しているのでデータとしては実態に近い情報元になっているので手軽に確認できることもあって扱いやすいのでオススメします。市場価格や相場をきちんと把握しておくことで、適正価格と仕入れ価格に差がないかを注意することは不可欠です。そして、もしも仕入れ先の価格が相場よりも高ければ、他の仕入れ先を探してみるきっかけにもなります。

 

※農林水産省のHPリンク

 

今回は、野菜高騰についてご紹介しました。今後も物価の上昇が見込まれますので、日頃から大量の需要と供給に応えている業務用野菜卸を活用することが、価格高騰時の仕入れコスト削減として検討していただけると良いと思います。弊社アジアインタートレードでも全国100以上の卸売市場から最安値でお取引できる取組を行っていますのでお役に立てる情報があるかと思います。ぜひ下のリンクボタンから弊社の業務用野菜卸のご紹介ページをご覧いただければ幸いです。