ブロッコリーとカリフラワーの違いとは?

1月が旬で現在とっても食べごろなブロッコリーとカリフラワー。色はちがいますが、形が似ているので同じような野菜に見えますが、実は成り立ちと栄養価は大きくちがったものになります。今回はあまり知られていないリフラワーとブロッコリーの違いをご紹介していきます。

 

ブロッコリーとカリフラワーの歴史

現在はカリフラワーよりもブロッコリーの方が目にする機会も多いですが、第二次世界大戦後、洋風文化の広まりとともに先に浸透したのは実は「カリフラワー」。白いアスパラガスやセロリと共に「洋菜の三白」と呼ばれ、戦後の洋食を支えました。しかし1980年以降緑黄色野菜への認識が高まり、1980年代半ばにはブロッコリーの生産量が初めてカリフラワーの生産量を上回りました。最近では、ブロッコリーはカリフラワーの約8倍もの生産量となっています。(参照:農林水産省『青果物卸売市場調査報告』)

 

ブロッコリーとカリフラワーの違い

ブロッコリーもカリフラワーも、アブラナ科アブラナ属のキャベツの仲間で、キャベツの変種です。株に少しついている葉を見ると、キャベツによく似ているのがわかります。そして、野生キャベツの花蕾(からい)が肥大したものがブロッコリーで、カリフラワーはブロッコリーが突然変異してつぼみが白くなったものだとも言われています。もともとは一緒だったので形が似ているのです。両方ともに旬が11月から3月で、まさに今の時季は甘みが強くおいしいので積極的に食べたい野菜です。

●見た目

ブロッコリーもカリフラワーも、つぼみと花序(かじょ)の盛り上がった形と茎から無数の房にわかれているのが特徴的です。ブロッコリーのつぼみは鮮やかな緑色をしていますが、カリフラワーのつぼみと花は白色。どちらもつぼみの状態の花と、茎を食べることができるので見た目の共通点は非常に多いです。もともとの品種が同じだったことが由来していますね。

●栄養価

ブロッコリーは、総合的に栄養価が高く、カリウム、タンパク質、葉酸、リン、βカロテンなどたくさんの栄養素を含んでいるのが特徴です。最近はアスリートの食事としても非常に人気ですね。一方で、カリフラワーは「畑のビタミンC」と呼ばれるほど、ビタミンCを豊富に含んでいます。ブロッコリーに含まれるビタミンCは茹でると失われやすくなりますが、カリフラワーは茹でてもビタミンCが損なわれにくいと言われています。カリフラワーとブロッコリー栄養価の最も大きな違いはβカロテンの含有量です。100gあたりブロッコリー:900μg、カリフラワー:18μgとなっていて、ブロッコリーにはカロフラワーの50倍ものβカロテンが含まれています。βカロテンには抗酸化作用があり、がんなどの病気や老化を予防する働きが期待できます。

●栽培方法

ブロッコリーとカリフラワーの栽培方法はよく似ています。種をまいて育苗したら土に植え付けます。どちらとも10〜12cmになったら収穫ですが、カリフラワーのつぼみは、直接日光に当たると淡黄色に変色するため、日に当てないよう軟白を行います。種まきから4〜5ヶ月程度で収穫ですが、どちらも涼しい気候を好み、発芽時期は20〜25℃、育成時期は15〜20℃程度が適正温度です栽培されます。

 

今回は良く似ているブロッコリーとカリフラワーのあまり知られていないちがいについてご紹介しました。旬の野菜なので、これからの野菜の調達に活かしてくださいね。例えば、弊社アジアインタートレードでは、全国100以上の卸値を検索して比較することで、価格が安く、より店舗に近い卸先からの配送することが可能で、新鮮な野菜が手に入ります。低価格と新鮮を両立した食材を仕入れるお手伝いを行っておりますので、お役に立てる情報があるかと思います。ぜひご覧いただければ幸いです。