カット野菜は危険?栄養がない?噂を徹底解説

コンビニやスーパーでも大きく売場を取られていて、飲食店でも活用されていてカット野菜は本当にメリットがたくさんですよね。カットし洗った状態で包装されているので、切る手間や洗う手間も省けてとっても便利というメリットもありますが、通常の野菜よりも栄養がない、消毒が人体に危険などといった噂を見かけることがあります。今回は、その噂について解説していきます。結論から、言いますとカット野菜は栄養価が大きく下がるということはありませんし、もとろん安全です。この記事を読んでぜひ安心して野菜を取り入れることができるようになっていただければ嬉しいです。

 

カット野菜には栄養がない?

カット野菜には「栄養価がほとんどない」「しっかり洗ったりカットしたり製造過程で栄養が失われている」などの噂を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか?カット野菜を製造する際は、もちろん、工場内でしっかりと洗浄をします。野菜の汚れなどが残らないように、入念に洗浄するため、その分栄養素もたくさん失われてしまいそうな気もしますが、洗浄で流れるのは水溶性ビタミンだけです。洗浄によって失われる水溶性のビタミンである、ビタミンC、ビタミンB1、ビタミンB2は、カット野菜の製造過程で20%程度流れ出てしまうのは事実です。しかし、流れ出るといっても私たちが調理をする過程で洗ったり、茹でたりすることでも栄養素は流れ出てしまいます。工場20分洗浄と家庭1分洗浄では、栄養成分の残存率はほぼ同じだったという調査もあるので、栄養価については生の野菜と大差なく、過剰に気にする必要はないと言われています。また、カット野菜の中でも冷凍野菜の場合はブランチングという下茹でや蒸したりして冷凍の加工がされるのですが、通常の野菜よりも栄養素の割合が高まるという結果が出ています。しかも変色も少なく、長期保存に向いているのでむしろホール野菜よりもメリットは多いくらいだと言えます。

 

カット野菜は危険?

カット野菜は基本的に、洗浄→大きくカット→洗浄→細かくカット→殺菌→洗浄→水切り→包装という流れで製造されています。予備洗浄後、さらに徹底した洗浄をおこなうことで、微生物や菌の数を減らしています。また、カット野菜の殺菌剤として一般的に使用されているのが「次亜塩素酸ナトリウム(塩素系殺菌剤)」。次亜塩素酸ナトリウムは、微生物や菌を除去する役割を果たしてくれるので、安全な商品を製造するのに欠かせない消毒剤ですが、この成分が危険だという噂の元になります。

次亜塩素酸ナトリウムは食品衛生法で規定する「食品、添加物等の規格基準」を遵守することが義務付けられており、国から認められている消毒剤ということで消毒・殺菌されています。カット野菜のパッケージには「次亜塩素酸ナトリウム」とは一切書かれていませんが、これは表示が免除されているためですし、残留する塩素濃度は水道水と同じレベルとなっています。

最近ではさらに、無味無臭というメリットが高いオゾン水や弱酸性電解水での減菌を実施しているカット野菜も増えていますので安心して活用してください。

 

カット野菜はなぜ変色しない?

ここまでのお話を見ても、「自然の野菜と同じ栄養で、危険なものも含まれていないなら、なぜ変色せずにずっと綺麗な色なの?」という疑問を持つ方がいらっしゃいましたのでお答えします。カット野菜が数日経っても変色しない理由は、パッケージ内を「窒素」で充填し、低温(1~10度)管理しているためで、変色防止のために薬剤は使われていません。さらに、物流の過程で何かの原因で温度が上がってしまい変色した場合も、ほとんどが返品や廃棄などで撤去されていることが多く、消費者の手元に届くカット野菜は良質なものになっていますので、変色せずおいしく食べられるというわけです。

 

今回はカット野菜の疑問についてよくある噂について解説致しました。弊社アジアインタートレードでは、全国100以上の卸値を検索して比較することで、価格が安く、より店舗に近い卸先からの配送することが可能で、新鮮な野菜が手に入ります。低価格と新鮮を両立した食材を仕入れるお手伝いを行っておりますので、お役に立てる情報があるかと思います。ぜひご覧いただければ幸いです