ネギの品種は500種類以上!?青ネギ白ネギの違いとは

【農林水産省HP】

ネギの品種は500以上あり、群として大別すれば、土を寄せて日光をさえぎり白くした葉鞘部を食べる白ネギ(根深ネギ)の加賀群と千住群、緑の葉を利用する青ネギ(葉ネギ)の九条群の3つになります。

 

ネギの種類って本当にたくさんありますよね。上記に農林水産省のページを抜粋引用致しましたが、500種類もあるそうです。じゃあ、万能ネギはどうなの?九条ネギはどうなの?といったお声が上がってきそうですが、今回はなかなか違いがわかりにくいネギについてご紹介していきます。

 

青ネギ白ネギの違いの歴史

青ネギは「葉ネギ、万能ネギ、細ネギ」など呼び名がたくさんあります。白ネギは「長ネギ」が一般的です。1番シンプルに区分けすると、「青ネギ」は西日本「白ネギ」は東日本といった産地の違いがあります。

なぜ、こうした地域によってネギの種類が分かれてしまったのかというと、日本ではネギは奈良時代から食べられていて元々は中国から入ってきた野菜になり、その頃まで遡ります。

ネギの原産である中国では、寒冷な地域では白い部分が多い「太ネギ」、温暖な地域では緑の部分が多い「葉ネギ」、中間部分では両方の性質を兼ね備えた「中間種」が産地になっていました。これが日本に入ってくる中で、比較的寒冷な東日本で「白ネギ」、温暖な西日本で「青ネギ」に分かれていったと言われています。ちなみに、ちょうど中間地域である愛知県特産の「越津ネギ」は見事に中間種となっていて、青ネギ白ネギが半々になっているネギです。  

 

青ネギ白ネギの栽培方法の違い

●白ネギ

名前の通り白い部分を成長させる栽培方法が大きくちがいます。土寄せといって、成長に合わせて土をネギに対して盛っていくことで、葉鞘部を白く長く育てるのが特徴です。土寄せをきっちり行って軟白部分を伸ばしていくことが、品質の高い長ネギを育てるポイントになっています。比較的寒い地域で栽培されていることが多い白ネギですが、気温が低いほうが甘みが増すのが特徴です。白ネギは別名で根深ネギとも呼ばれているように、土に埋もれている部分が白くなることが1番のちがいです。

 

●青ネギ

青ネギは根元を数センチ残して収穫すると、また新しい芽を出します。1回の種まきや植え付けで、収穫を何度も繰り返すことができる野菜ですし、土寄せの必要がないのでプランターなど家庭菜園でも栽培可能です。また、ワケギはネギとタマネギの雑種、葉が細いアサツキはエゾネギの変種。見た目が似ていますが青ネギとは品種としては違うものになります。一方で、小ネギは青ネギを若採りしたもので、万能ネギも同じく青ネギを若採りしたものになります。

 

 

青ネギ白ネギ味や栄養の違い

ネギは辛みと香りが強いため、薬味としてもよく使われていますが。この成分は硫化アリルという物質が原因です。ネギの白い部分に多く含まれていますが、白い部分は少し中がヌルヌルしていますよね。この硫化アリルは消化液の分泌を促して食欲を増進し、体温を高める効果が期待できます。

一方、ネギの青い部分は日光によってカルシウムやビタミン類が多く含まれています。

また調理法については、「白ネギ」は加熱すると甘みがあるので、煮込み料理や鍋物によく使われています。「青ネギ」は香りが強いので、炒め物や薬味などに活躍しています。

 

以上で青ネギ白ネギについてちがいが分かるようになったのではないでしょうか?その他、地域のブランド野菜として下仁田ネギや九条ネギなど特産品もよく名前を聞きますが、どれも青ネギ白ネギに分類されます。ぜひメニュー提案に活用してくださいね。弊社アジアインタートレードでは、全国100以上の卸値を検索して比較することで、価格が安く、より店舗に近い卸先からの配送することが可能で、新鮮な野菜が手に入ります。低価格と新鮮を両立した食材を仕入れるお手伝いを行っておりますので、お役に立てる情報があるかと思います。ぜひご覧いただければ幸いです。