スーパーの野菜売り場で買い物をしていると値段はもちろん書いていますが、ほとんどが賞味期限は表示されていません。農産物は食品表示法で原産地の表示は定められていますが、賞味期限・消費期限ともに表示の義務はありません。しかし、袋詰めされた千切りキャベツなどのカット野菜は賞味期限が記載されています。今回はこの理由についてご紹介をしていきます。
生鮮食品と加工食品の違い
食品表示法で定められている内容を確認すると賞味期限の明記が必要なのは生鮮食品か加工食品で別れることが確認できます。
●生鮮食品:名称、産地の表示が必要
●加工食品:名称、原材料、アレルギー物質、遺伝子組み換え食品、内容量、期限、保存方法、製造者、製造所在地の表示が必要
野菜は生鮮食品に含まれ、カット野菜の多くや冷凍野菜は加工食品に含まれます。難しい判断になるのが、例えばキャベツ。1/2や1/4にカットされたキャベツは生鮮食品ですが、千切りキャベツで袋詰めされると加工食品に区分されるケースが多くなります。この基準は、「カット・水洗い・冷凍しただけ」だと生鮮食品に区分されますが、「加熱処理・複数品種を混ぜる・味付け」など手間を加えると加工食品に区分されます。賞味期限が表示されている、表示されていないの違いはこのようなところにあります。
日持ちする野菜の選び方
せっかく野菜を購入しても、いざ調理を始めたときに痛んでいるのを見つけるとガッカリしてしまいますよね。では、賞味期限がわからない野菜の場合、どのようにして選べば少しでも美味しい野菜を購入することができるかヒントになると思いますので、日持ちする野菜をご紹介していきます。
●じゃがいも
常温、冷暗所で3か月
夏など室温が高くなる場合や、更に日持ちさせたい時は野菜室で保存する冷暗所での保存より長持ちします。新聞紙に包んだり、紙袋に入れたりして、冷やしすぎないようにすることも大切です。
●かぼちゃ
常温、冷暗所で2~3か月
丸ごと1つのかぼちゃなら新聞紙で包んだり、紙袋に入れて保存。カットした場合は1週間程度しか持ちませんので早めに消費が必要です。
●たまねぎ
常温、冷暗所で2か月
湿気と高温が劣化の原因になりますので冷暗所(風通しが良く、温度が高くならない場所)での保存が大切です。玉ねぎ同士が触れないようにネットに入れて吊るしておくとさらに保存状態が良くなります。
●白菜
冷暗所で1週間
購入時にラップされている場合は外して、新聞紙や紙袋で包み、芯を下にして立てておきます。白菜の保存に適した温度は0~5℃なので、野菜室よりも温度の低い冷蔵室での保存が適しています。
●にんじん
冷蔵室で1週間
湿度が高いと傷みやすいので、1本ずつ新聞紙や紙袋に入れておきます。キッチンペーパーで包むのも代用可能です。保存時の適温は0~5℃、冷蔵室に立てて保存が適しています。
●キャベツ、レタス
冷蔵室で1週間
キャベツやレタスは芯から水分が抜けるので、水分の蒸発を防ぐために、全体をキッチンペーパーや新聞紙で包み、ポリ袋に入れるかラップをかけるかして保存します。可能でしたら芯をくり抜いて保存するとさらに良いです。
●ブロッコリー
冷蔵室で1週間
ブロッコリーは緑→黄→茶色と色の変化がわかりやすく、黄色っぽくなると使いきりの目安です。キッチンペーパーでつぼみ部分を覆うように包み、ラップで全体を包み、ポリ袋に入れて、袋口を軽く閉じます。軸(切り口)を下にして、冷蔵室で立てて保存するのが適しています。エチレンガスの影響を受けやすい野菜のため少し密閉するほうが保存に適しています。
●トマト
野菜室で1週間
キッチンペーパーに包み、ヘタを下にして、ポリ袋に入れます。ヘタを下にするとトマトの先端が潰れず綺麗に保存するのに適しています。
特に、葉物や色味の強い野菜は1週間程度が使いきりのための日持ちの目安となります。食材を無駄にしないためにも野菜ごとに計画的な調達をすることが美味しく召し上がっていただくためのポイントになります。弊社「アジアインタートレード」では全国100以上もの野菜卸から比較して仕入れ価格を抑えたり、全国の市場を活用して一番近い卸先から新鮮な野菜を仕入れることに取り組んでいます。手軽に新鮮な野菜を調達したい方へお役に立てるかと思いますので一度ご覧いただければ幸いです。