野菜をおいしく楽しむため1つとして旬の野菜を食べることがありますよね。日本は四季がありますし、野菜は季節ごとに、地域ごとに栽培に適切な時期が変わっていきます。旬の野菜は味も栄養も良く、もちろん供給量も増えるので価格も安く…とたくさんのメリットがあるので1年中、旬の野菜を手に入れたいということを実現したのが「産地リレー」になります。
産地リレーの仕組み
例えば、1年を通して需要の高いキャベツは寒冷地、温暖地、暖地で収穫時期が違うので旬の時期も違うということになります。目安として図表にしていますが、上記の図でいうところの温暖地4~5月に収穫時期のキャベツが、春に旬として供給されます。次の収穫時期になる寒冷地のキャベツを供給していきます。このようにスライドして、リレー形式に収穫時期の異なる地域の野菜を供給していくことで1年中おいしい旬の野菜を、安定した価格で市場や店頭に並べることができます。わかりやすい一例としてキャベツを使いましたが、産地リレーの仕組みは様々な野菜で使われていますので、特に都市部のスーパーや飲食店で1年中新鮮な野菜を入手することができるのは産地リレーのメリットを活かしているからこそになります。
春野菜
また、せっかくですので四季のがあるからこそ季節ごとの野菜の楽しみ方も少しご紹介していきます。春はブロッコリーやアスパラガスのような冬を乗り越えて春に目を出す芽野菜が旬として登場し、老廃物の排出、新陳代謝を助けるアルカロイドという栄養素が含まれている野菜が多く登場します。
夏野菜
夏はキュウリやトマトのような熱い日差しから体を冷やすために水分量が多い野菜が多く登場します。水分と同時にカリウムも含まれていて、水分補給と利尿作用が期待できますので体を熱から守ってくれる働きがあります。
秋野菜
秋は冷え込んでいく季節の変わり目から体を守っていくために栄養をつける糖質が多く含まれていたりビタミンで粘膜を守ってくれることを期待できる野菜が登場します。サツマイモやカボチャに代表されるのが秋野菜です。
冬野菜
冬は大根や白菜、ほうれん草に代表され、体を温めるために食物繊維が多く含まれていたりビタミン、βカロチンが含まれている野菜が登場します。まさに寒さで体が冷えてくる季節を乗り越えられそうな野菜たちですね。このように季節ごとに野菜の楽しみ方がありますので、上手に使えば年中このように野菜を楽しめる「産地リレー」は非常にメリットがありますので、今回ご紹介しています。
また、産地リレーは国内だけでなく海外の野菜が使われることもあります。比較的国内での流通で賄っていると言われているキャベツで確認しても年々輸入量は増えている傾向にあり、野菜によっては上手に活用してコストを抑えながら供給されています。例えばアボカドのように熱い地域でないと収穫できない野菜ですと、日本での収穫で供給できない部分は海外産のものを使用することも多いですよね。広い意味ではこのように海外の野菜も産地リレーに取り入れられています。野菜の種類によっておいしく安価に入手できる時期、地域は様々にありますので産地リレーをして消費者に上手に供給されています。
産地リレーの活用方法
産地リレーを活用するためには常に野菜の需要と供給を管理している卸売市場が優れています。中央卸売市場では適切な野菜の保管、鮮度、輸送の状況を管理し効率化を進めるために電子タグの導入や取引情報の電子化の導入が始まっています。弊社「アジアインタートレード」では、この産地リレーの仕組みを活用するために、全国100以上の野菜卸から一度に仕入れ価格を比較して新鮮な国産野菜を配送することができます。全国の卸売市場を対象としていますので、お近くの市場からお目当ての野菜を最適価格で仕入れ、配送を受けることを可能にしました。今回ご紹介しました、いつでも旬の野菜を食べたいというお声に答えるためにお役に立てるかと思いますのでぜひ一度ご覧いただければ幸いです。