卸売会社や外食産業などでは欠かせない青果卸売業者は、全国に約4,000社も存在しますが、その中からどの会社を選べばよいのか悩んでしまうのではないでしょうか。
業務用野菜卸業者の中には、全国に配送している会社も多くありますが、今回は、岐阜県でおすすめの業務用野菜卸業者を紹介します。
野菜卸を利用する際の注意点とは?
飲食店を運営していくためには、まず食材の仕入れをしなければなりません。そして、その食材の鮮度や質によって提供できる料理の質なども関係しますから、どこで仕入れるのかは重要な問題となります。
また、青果物は痛みやすいですから、早いサイクルでの仕入れも必要であり、仕入先業者をどこにするのかが重要になってきます。
飲食店が食材を仕入れる場合、卸業者以外にも通販、業務用スーパー、市場などを利用するケースもありますが、現在でも多くの飲食店が卸業者から材料を仕入れています。卸業者は大量の食材を扱っていて単価が安く、支払いや注文を一括でできるというメリットがあります。
岐阜県で野菜卸を利用する場合、まず確認しておくことは、配送をしているかどうかでしょう。また、仕入れたい野菜を取り扱っているかどうかも重要になりますし、予算などの条件も事前に確認する必要があります。
それでは、岐阜県でのおすすめの業務用野菜卸業者を3社紹介します。
丸中青果株式会社
丸中(まるなか)青果株式会社は、岐阜県岐阜市茜部新所2丁目5に位置し、1971年に設立した青果物全般を取り扱う卸売業で、鮮度には自信を持っている会社です。「野菜の蘇生」を実施していて、より安心・安全で鮮度の高い野菜を届けています。
丸中青果は「野菜洗浄」と「野菜蘇生」を同時に行える、画期的な装置を使っていますから、野菜の鮮度を保つことができるという特徴があります。また、湿度100%の室内で野菜にキズがつかないようにミストの冷水で噴射することで、野菜の汚れを除くとともに鮮度を保って、衛生的な野菜を出荷しています。
丸中青果は商品を店舗に直接届けていて、店舗の人たちと直接やりとりをすることが多くあります。旬の野菜が入ったときには、その食材を使ったレシピを提案するなどコミュニケーションを大事にしている会社です。
丸中青果は、ただ商品を運搬するだけでなく、つねにお互いの信頼関係を築くことを心がけていますから、相手への心配りは当たり前の行動だと考えています。その一つ一つの積み重ねによって、よりよい人間関係を築いています。
丸中青果は食材を扱うプロとして多くの情報を持っていますが、野菜や果物を必要としている多くの飲食店の方にその時々の情報を提供することができます。青果物の出来は天候によって大きく左右されるものですから、予測ができないこともあります。
そんなときでも、その時々の情報をしっかりと把握して、価格と量を調整することで、お客の発注に答えていくことが仲卸業である丸中青果の大きな役割だとしています。また、青果物の特徴や、旬の時期、栄養価、料理方法など、お客が欲しがっている情報を提供する義務があるという考えから、多くの皆さんに喜んでもらえるように努力している会社です。
丸中青果はこれまで、レストランやケーキ屋さんといった飲食関連の人たちとともに、青果物を使った新しいメニューの発案をしてきました。こうした、青果物の特性をうまく生かした新しい商品を企画し、提供できることが仲卸業の醍醐味でもあるでしょう。
また、スーパーでは見かけないような野菜でも、農家さんと協力して栽培し、ロマネスコ、紫カリフラワー、オレンジカリフラワー、赤軸ほうれん草、カラフルスティック人参などを提供しています。
株式会社サラダファイブ
サラダファイブは岐阜県を中心に、岐阜市中央卸売市場に入荷される野菜や果物を飲食店などに直接配送する会社です。学校、保育園、病院、福祉施設といった施設給食からホテル、レストラン、居酒屋、喫茶店といった外食まで幅広く対応しています。
配送エリアは、岐阜市を中心に、岐阜地区、西濃地区、中濃地区、飛騨地区、名古屋を中心にした尾張地区と広範囲に対応しています。
サラダファイブは、岐阜県中央卸市場で仲卸業を運営する「カネ井青果株式会社」を運営母体とした青果物販売会社であり、毎日市場に入荷してくる新鮮な青果物を必要な数だけ配送してくれます。
また、一般的に希少な青果物もグループの組織力で取り扱っています。岐阜県の地産地消の食材だけでなく、国内有名な産地の農作物も取り扱っています。たとえば、キャベツ1ケース、人参5kgといった注文から、大根1本、トマト1個といった注文まで対応しています。
そんなことから、お客からは「買い出しに行かなくてすむ」「欲しい商品を探す必要がない」と、喜ばれています。岐阜には美味しい野菜や果物が豊富に作られていますが、サラダファイブでは地産地消に力を入れていて、岐阜県産にこだわり商品を積極的に取り扱っています。
たとえば、岐南町のしいたけ、美濃市の長良川まいたけ、関市のなめこ、岐阜市のいちご、柳津町のブルーベリーといった青果物を配送しています。また、2020年4月23日からは既存の取引企業とテイクアウト可能な商品を取り扱う店舗を橋渡しするデリバリーサービス「サラダファイブ・デリ」を始めています。
石橋青果株式会社
石橋青果は、昭和41年に創業された野菜や果物を取り扱う仲卸業の会社です。所在地は愛知県名古屋市ですが、相談によって岐阜県にも配送しています。石橋青果はスーパーや専門店だけでなく、外食産業や食品加工工場などに業務用青果販売しています。
また、平成25年からは学校、病院、飲食店、医療給食、ホテルなどに野菜の配送を行っている会社です。名古屋を中心にした愛知県だけでなく、三重県、岐阜県、そして、平成27年からは静岡県内でも対応できるようになりました。
また、全国の生産者と独自のネットワークによって、日々刻々と変化する物流状況の中にあって、迅速に対応することで常に新鮮な青果物を届けられるように努力しています。石橋青果は、西は三重県四日市、東は御殿場沼津まで配送網を確立していています。
また、青果物を運ぶだけでなく、旬の商品情報や消費者の動向などを考えた提案など、きめ細かな対応をしてくれます。石橋青果では、「ケース買いしたくない」「使い切れるだけの量がほしい」「いつも新鮮な食材がほしい」といったお客の声に答えてくれ、必要な量の注文に柔軟な対応をしてくれます。
また、売れた分を補充することで、いつでも新鮮な野菜を提供できるようになっています。そして、長年培ってきた目利きがありますから、産地からの農産物の収穫情報などを把握でき、需要と供給のバランスを保ちながら、お客への安定した供給を目指しています。
また、配送には会社専用の折り畳み式コンテナを使い、回収、洗浄、再利用することができますから、省スペース化やお客によるダンボール処理などを必要としません。
まとめ
岐阜県でおすすめの業務用野菜卸業者を紹介しました。卸業者によっては地域を限定している会社や、全国に配送して幅広く運営している会社もありますが、その会社の強みや特徴をよく理解しておくことも大事です。
また、自分が仕入れたい野菜をいかに安く仕入れることができるか、食材に合わせて検討してみる必要があります。多くの野菜卸業者の中からどんな会社を選べばいいのか、今回は参考になるような会社を紹介しました。