野菜卸を業者からする際に、加工がされていない生の野菜を仕入れるのが通常ですが、中には加工をして販売してくれる業者もあります。今回は、加工野菜のメリット、デメリットについて紹介します。
小さな飲食店や、作業をスピーディーに済ませたい方にはおすすめの情報なので参考にしてくださいね。
加工野菜とは?
加工野菜は、通常の野菜とは違い、手を加えてから販売されている野菜が当てはまります。加工野菜には、どのような種類があるのか紹介します。
カット野菜
野菜がカットされた状態で販売されています。皮付き、皮むきと状態が選べるので、料理に合わせて選択が可能です。カットの大きさも選べる業者が多く、少量で使う場合はコストも安いです。加工野菜の中で、利用する方が多い加工方法です。
皮むき野菜
皮が厚かったり、剥くのに時間がかかったりする野菜は、はじめから皮を剥いて販売して貰えます。さつまいもや里芋、ごぼうなどが多いです。かぼちゃは種抜きもして貰えるので便利です。皮を剥いた後のゴミも処理してくれるので、飲食店でのゴミを減らせます。
粉末野菜
野菜を加工して粉末状態にして販売しています。パウダーなので、賞味期限が長く、混ぜ込む料理におすすめです。離乳食やお菓子系のレシピ、野菜を入れたいけれど水分は飛ばしたいという方にもぴったりです。
冷凍や冷蔵なしで保存できるものも多いため、かさばらないのも魅力です。
ペースト野菜
野菜をペースト状にした状態で買えます。裏ごしの作業が減るので、時短になります。ペースト状の野菜は、粉末よりも野菜のコクや食感が出やすい特徴があります。
冷凍野菜
加工した野菜を冷凍した状態で販売してくれるサービスです。加工野菜にありがちな、鮮度の落ちをカバーしてくれるので便利です。水分が出やすい野菜には向きませんが、スープ系のレシピには使いやすい加工野菜です。
賞味期限が他の加工野菜と比べてかなり長いのが特徴です。
加工野菜のメリットは?
加工野菜には様々な種類がありますが、加工野菜のメリットはどんなものがあるのか紹介します。
人件費・時間のコスト削減
野菜を購入してから、洗ったり下茹でをしたりと、余計な手間が省けるので、人件費と時間のコストが削減されます。小さなお店や、従業員が少ないお店では、時間やコストが削れるのが大きいメリットです。
また、下処理や切ったあとのゴミも出ないので片付けの時間も減らせます。
少量なら価格が安い
少量のみの加工野菜を使用する場合は、通常と価格が変わらないのでお得に購入できます。また、需要が高い野菜も1個あたりの加工野菜が安く販売されています。冷凍系の野菜の価格は少し値が張るので、使うサイズで買い分けましょう。
旬ではない野菜が使える
加工野菜の中の、冷凍野菜は、季節を問わず野菜が購入できます。決まった定番メニューを出している飲食店は、旬ではない野菜を手に入れるのが大変です。冷凍タイプを買うことで、価格も抑えられるので大きなメリットです。
安全性が高い
パッケージが密封されていたり、温度管理を徹底していたりと、安全性が高く作られているのもメリットです。自分で加工をすると、時間が経過すると色が変わってしまうことも多く苦労する方も多いです。
業者の方で、加工野菜を注文すると常に安全性が高い状態で販売してくれるので安心です。
加工野菜のデメリットは?
続いて加工野菜のデメリットを紹介します。メリットと合わせて知っておくと便利です。
大量に注文する場合は価格が高い
加工野菜は通常の野菜より、価格が高い場合があるので、加工に時間がかかるものだけ購入するのがおすすめです。また、旬でない野菜を買うときはより価格が高くなるので、注意が必要です。
カット野菜やゆで野菜など、専門に扱っている業者は通常よりも安い価格で購入できます。
鮮度が落ちやすい
カットや下処理を済ませてしまうことで、鮮度が落ちやすくなるのもメリットです。魚やお肉と同じように、野菜も時間が経過すれば鮮度が落ちやすくなります。必要な分だけ購入するなど、買う量を工夫することでデメリットが防げます。
鮮度を保つために、添加物を入れる場合もあるので、匂いが気になる方も注意が必要です。
栄養価が減る場合がある
野菜の加工方法によっては、水にさらした状態が増えるため栄養価が減るデメリットもあります。注文を受けてから加工をしてくれる業者を選んだり、栄養価が売りではない野菜を選んだりするのがコツです。
スムージーや有機野菜など、野菜をメインにした料理は、注意が必要です。
まとめ
今回は、加工野菜の種類やメリット・デメリットについて紹介しました。普通に野菜を購入するだけでなく、飲食店の経営状況や料理のメニューに合わせて選ぶことで、時間やコストが減らせ、効率的に経営ができます。
加工野菜を利用していない方も参考にしてください。