野菜の高騰、いつまで続く?
今年は長雨に始まり、その後猛暑というように極端な天候になりました。その影響で野菜の価格が高騰しています。そして今後はどうなるのかというところなんですが、気象庁から3か月予報が発表されました。気象庁によると、気温については今後も全体的に高めで9月もも全国的にも残暑が厳しいという予想になっています。実は、この猛暑の影響以上にもう一つ心配されるのが、少雨の影響です。8月はかなり雨が少なくなっており、記録的少雨になっているところもあるくらいです。そこで野菜の産地の降水量を見ていきたいと思います。キャベツと生姜さつまいもなんですけれども、主な産地の降水量を見て行きますと、例えば群馬の嬬恋村平年だと175ミリぐらい降るところ、今月たったの9.5ミリしか降っていません。これは平年の5%程度にとどまっています。そして高知県産の生姜については、平年だと8月台風も来たりしますので400ミリを超えるところ、これも平年の1割以下となってしまいました。鹿児島産のサツマイモも平年の15%程度の雨に止まっていてこれらの野菜の生育が停滞気味になっています。この少雨の影響は、実は西日本東日本ほぼ全体に言えることです。東京・名古屋・大阪などの主な主要都市で見てみても、平年8月は多いところで150ミリを超えたりするところもあるのですが、今年の降水量は数ミリところもあります。今後も少雨が続けば、さらにこれらの野菜が不作になったり、収穫量が減るといった恐れがあります。では、9月以降の降水量がどうなっていくのかですが、気象庁の3か月予報によると9月以降は降水量が多い予報となっています。このことから、ひとまず少雨は収まるような予想になっているので、予想通りに雨が降ってくれればは野菜への影響などもだんだん緩和されます。しかし、雨が降る予報とはいえ、台風が来る可能性も十分にあります。そのことから天候が安定するとは限らず、また再び野菜が収穫できないといった状況も予想できます。
野菜の仕入れに大きく影響
野菜の価格の不確実性は大きく、安定しづらいです。飲食店経営者、仕入れ担当者は柔軟な対応が必要です。メニューを変える、食材を変える、食材の仕入れ方法を変えるいづれかの対策が必要でしょう。しかし、メニューを変える、食材を変えるなどの方法は消費者の期待に答えられないことも想定できます。このことから、仕入れの方法を変え、業務用野菜卸やカット野菜などを使用することが良いかもしれません。