<飲食店関係者必見>FL比率とは?FL比率を低くする方法

飲食店関係者のみなさん、FL比率という言葉をご存知でしょうか。FL比率というは飲食店を経営する上で非常に重要な経営の指標です。今回はそのFL比率について説明をしていきます。また、FL比率を下げる方法についてもお話させて頂きたいと思います。

1.FL比率とは?

FL比率とは一体何だっていうところなんですけど、FL比率のFはフードコスト(食材原価)を表します。FL比率のLは、レイバーコスト(人件費)を表します。FLコストとは、食材原価と人件費を足したもので、食材費と人件費を足したものが総売上の何パーセントにあたるかというものです。お店の種類によっても変わってきますが(例えば、カフェなのか居酒屋なのかで)一般的にFL比率は50%以下にとどめるのか良いと言われています。細分化すると食材費は30%未満、人件費は20%未満です。なぜFL比率が重要視されるのかと言うと、飲食店を経営する上で食材費と人件費が大きな費用となり、ここを抑えないと利益が残りにくいからです。飲食店もずっと赤字を出していては、潰れてしまいますし、赤字でなくても利益が残りにくれれば苦しい経営となってしまいます。そのため、利益を残すためにもFL比率を考えることは重要です。

2.FL比率を低くする方法

FL比率を低くするには、まず仕入れを見直すことが必要です。特に最近ですと、コロナや梅雨の長期化もあり、野菜の値段が高くなってきています。八百屋やスーパーで仕入れると高くなってしまうので、業務用野菜卸などを使い、仕入れを安くすることがおすすめです。また、カット野菜も使用すると良いでしょう。このように仕入れを変えるだけでも、費用を抑えることが可能です。

次に人件費を抑えるために、業務プロセスを自動化しましょう。これは注文用のタブレットを使用したり、ドリンクなどの提供をセルフ化することです。中には初期費用がかかってきてしまうものもありますが、そうすることで人件費を抑えることができます。

最後に価格を見直しましょう。食べ物や飲み物を安く提供すれば、儲かる訳ではありません。利益を残すためには、価格を上げる勇気も必要です。価格を上げるために、接客の方法を変えたり、店内の雰囲気作りを変えたりするのが必要です。付加価値を提供できれば、価格も上げられ、利益が残りやすくなります。その結果、FL比率も上げることが可能です。