最近、さまざまなメディアでも植物肉が取り上げられる様になりました。
植物肉は、一見普通の肉に見えますが、実際は肉は一切使われていません。
日本でも、動物保護や健康志向の高まりなどから、需要があると見込まれています。
もともと日本には、お坊さん向けに擬似食材を用いた精進料理もあります。
この記事では、植物肉についての作り方や安全性を紹介します。
植物肉とは?
植物肉とは、ビヨンド・ミートとも呼ばれ、植物を材料とする代用肉です。
エンドウ豆などからたんぱく質のみを取り出して、肉のような食品を作ります。
見た目は完全にお肉そのものですが、肉は使われておらず、ベジタリアンでも安心して食べる事もできます。
アメリカでは、人工肉の研究や開発が進んでおり、アメリカのマクドナルドやバーガーキングではすでに人工肉を使ったハンバーガーが販売されています。
本物の肉のように、火を通していないときは生肉のように赤く、焼くと香ばしい焦げ目を付けることができます。
植物肉は何からできている?
植物肉は、主にえんどう豆などの植物性のタンパク質から作られます。
また、植物由来の原料の中に「ヘモグロビン」という肉特有の味や見た目の特徴を出す成分が含まれています。
ヘモグロビンとは、血液中にある酸素を運んでくれる成分です。
ヘモグロビンは植物にも存在しており、アメリカのスタンフォード大学の研究チームが大豆の遺伝子を使い、動物の血液に似た化合物を得る事に成功しました。
このヘモグロビンという成分を配合することで、本当のお肉に近い風味を出すことができます。
ビヨンド・ミートの場合、着色や肉汁を再現するためビートという植物に由来する成分を利用しています。
植物肉の安全性は大丈夫?
植物肉に対して、健康面の安全性に対する不安や疑問の声も出ています。
しかし、植物肉を製造販売している「インポッシブル・フーズ社」では、アメリカのFDA(アメリカ食品医薬品局)から認証を受けたことを発表しています。
なので、植物肉の安全性についてはアメリカ内でお墨付きがあるということです。
まとめ
牛や豚などを育てるためにはエサや飼育場所が必要となり、莫大なコストがかかります。
しかし、植物肉は豆類は原材料なので、コレステロールも無く、環境にも優しいです。
植物肉は、健康的で動物愛護の観点からも、日本国内でも流通を広げることで、私達にメリットしかありません。
日本で一般的になれば、積極的に食事に取り入れたいですね。