話題の植物肉は日本の飲食業界に革命を起こすのか

皆さんは「植物肉」なるものをご存知だろうか。

 

別名ゼロビーフと呼ばれる植物肉はその名のとおり、牛や豚などといった従来のたんぱく質を全く使用していません。日本でも一時期カップヌードルなどで謎肉というものが流行りましたが、あれも一部に豚肉を使用しているということ以外は植物肉に当てはまります。

 

植物肉の正体は主には大豆などの食部制タンパク質から成り立っています。一見すると通常の肉に比べて味が劣るのではないかと考える人も多いのでしょうか、近年の研究で味の面ではいわれなければわからないというところまで来ています。

 

植物肉が研究される背景には人口増加が大きく影響しています。日本では少子化などが問題になっているために人口増加という感覚を持っている方は少ないかもしれませんが、世界的にみれば人口は増加しています。

 

こうした人口増加が招く問題はタンパク質の需要と供給のバランスです。このまま2050年まで人口が増え続けていくとタンパク質不足が起こる事になります。人間はタンパク質がなければ生きていくことはできません。

 

こうしたタンパク質不足を補うために、虫などからタンパク質をとったり、植物肉などといったものが研究されているのです。もちろん植物肉は現代であっても通常の肉と比較するとヘルシーですので若者に人気が出てきています。

 

植物肉などの代替肉の市場は今後10年の間に10倍以上に膨れ上がるといわれており、その市場規模は1400億円以上にのぼることが予想されています。日本にも少しずつ上陸し、大豆ミートなどをしようしたハンバーガーなどが市場に出回る日も近いでしょう。

 

植物肉というものは今後、世界の飲食に革命を起こし、日本の飲食業界にも間違いなく革命を起こす要因になり得るといえます。マクドナルドやモスバーガーといった牛肉を使用したハンバーガーはファーストフードとして受け入れられていますが、10年後はどうでしょうか。

 

もちろん、10年後も生き残っているかもしれませんが、植物肉が受け入れられていった場合はファーストフードの在り方も変わっていくかもしれませんね。最後まで読んでくださってありがとうございました。