しょうがの8割は中国から輸入している

タイトルを見て皆さんはどう感じただろうか?日本におけるしょうがは4割が国産品であり、残りの6割を輸入に頼っている。それでは8割ではないではないか、話が違うではないかと思った方もいるでしょう。

 

この8割という数字は輸入における8割という意味なのである。それでも6割近くを輸入に頼っており、そのうちの8割が中国からということは日本で利用されるしょうがの半数近くは中国産であることはいうまでもない。

 

主にしょうがというとチューブ状で利用されたり、寿司屋などでガリとして出されることも多い。和食を扱う飲食店にとってはしょうがは必要なものである。

 

そのしょうがは中国では山東、河北、河南、遼寧など4つの省が主な産地といる。また、しょうがは貯蔵できるために相場においた出荷ができるので農家の生産意欲も高く、安定して供給されている。

 

しかし、中国におけるしょうが栽培にも問題点がある、災害などによる影響ももちろんのことだが、近年、地代があがっており農家の経営を圧迫している。さらに最低賃金があがっているために人件費も経営を圧迫することになっているのだ。

 

こうした中国で作られたしょうがの9割は中国国内向けに生産され、残りが輸出となる。日本には安定して輸出されているが、近年、欧米や中東、東南アジア諸国への輸出も少しずつ増えているためにどうなるかはわからない。

 

今すぐにというわけではないが、近い将来、輸入しょうがの価格は上がってしまう可能性もあるので日本にとっても無視できることではないのだ。

 

特に和食を扱う店、もっというなれば海鮮や寿司などを扱う店にとっては心配されることであることは間違いない。現時点でそのようなニュースなどが出ているわけではないので、心配する必要はないという人もいるだろうが、用心するにはこしたことはない。

 

世界での日本食ブームは更に広まりつつある。こうした日本食ブームも他国への輸出が増えていくことに関係しているのではないだろうか。日本の農家には更なる農作物の供給を期待し、輸入に頼らずということを期待したい。

 

外食産業はこうした輸入に頼りつつ、国内の農家が少しでも農作物を作る意欲をあげていくために何かできることがあれば積極的にしていくべきなのではないだろうか。